ある意味、最強の攻撃?「リセット」を強いる衝撃ゲーム3選
プレイをやり直したり、エラーから復帰したりなど、さまざまな理由でプレイヤーが「リセット」を行います。ですが時には、ゲーム側がリセットをしたり、リセットするしかない状況に追い込むケースも。そんな、リセットを強いるゲームを3本紹介します。
プレイヤーを驚かせた、ゲーム側からの「リセット」の数々

かつてはゲーム機の物理ボタンで、今は相当する内部機能によって行われる「リセット」。プレイ中の進行を初期化してやり直したり、エラー状態から復帰したりするために、タイトル画面へ戻す手段として使われています。
こうしたリセットの使い道は、主にプレイヤーの意志で行うもの。しかし、時にはプレイヤーの判断ではなく、状況的にリセットを強いられる場合もありました。事故や他人の介入もそのひとつですが、「リセット」というシステムそのものに干渉するゲームも存在したのです。
ゲームプレイを無に帰す、リセットという行為。それは、ラスボスが繰り出す大ダメージよりも恐ろしい攻撃と言えるでしょう。果たしてどんなゲームが、いかなるシチュエーションでリセットを強いるのか。衝撃的な3本のゲームを紹介します。なお、一部ゲームのネタバレ要素を含むので、その点ご注意ください。
●敵の攻撃が、まさかの「リセット」
「リセット」を、なんと攻撃の手段として繰り出してくるゲームがありました。そのゲームの名は、『スクウェアのトム・ソーヤ』。そのタイトルからも分かる通り、当時のスクウェア(現スクウェア・エニックス)がリリースしたファミコンソフトです。
タイトルに会社名が入ったのは、一足先に発売された『トム・ソーヤーの冒険』(販売はセタ)と区別するためと言われていますが、このタイトルよりも衝撃的だったのが「リセット攻撃」の存在です。
この攻撃を繰り出す敵は「ふこうむし」。本作はターン制のRPGで、互いに攻撃を繰り出し合って勝敗が決まります。しかし「ふこうむし」は、「おそ~かな やめよかな…」と喋るだけ。何もしてこないため「拍子抜けだな」と思った頃に、衝撃的な展開に突入します。
「ふこうむしは ボタンを おした! それは リセットボタン だった!」といったメッセージが出た瞬間、画面は暗転。驚きに固まっていると、TVはタイトル画面を映し出します。そう、文字通り「リセット」されたのです。
どれだけこちらが成長しても、リセットされたら手も足も出せません。もちろんオートセーブなどはないので、最後にセーブした地点まで巻き戻されてしまいます。ゲーム史全体を通しても、これほど強力な攻撃は類を見ないことでしょう。
ただし、「ふこうむし」は通常のエンカウントでは遭遇せず、一定の手順を踏まないと会えません。そのため、全く出会わずにクリアする人もいますし、偶発的に一度出会っても、それ以降の回避は容易。「ふこうむし」のせいでクリアできない、という事態には陥らないので、存在は強烈でも大きな問題にはなりませんでした、