「ドラクエ」人気で次々生まれた? ファミコンの「竜退治ゲーム」たち 名作・珍作いろいろあり!
1986年5月27日に生まれ、その後のゲーム市場に多大な影響を与えた「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)の人気はすさまじく、1980年代ごろは「ドラクエ」と同じ作風のゲームが数多く生まれました。今回は「竜退治」をモチーフにしたファミコン用ソフトを3本振り返ります。
「ドラクエ」と不思議な因縁? ナムコの名作「竜退治」ゲーム
1980年代に初期三部作がファミコンで発売された「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)シリーズの人気ぶりは、30代後半~40代以上の方にとってかけがえのない思い出になっているのではないでしょうか。
一方、1980年代から1990年代のファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)市場を振り返ると、「ドラクエ」のほかにも「ドラゴン」の名を冠した作品が多く発売されていました。その出来栄えは玉石混交と言ってよいほどさまざまです。今回は「竜退治」をメインテーマに据えたファミコンソフトのゲーム性やプレイフィールを振り返ります。
●『ドラゴンバスター』
ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が手掛けたアクションRPG『ドラゴンバスター』は、アーケードゲームとしてリリース後、1987年1月にファミコンへ移植されました。
作品名の通り、本作の目的は「邪悪なドラゴンを倒してさらわれた姫を救い出す」ことです。プレイヤーは主人公「クロービス」を自らの分身とし、「垂直斬り」や「兜割り」などの剣技、そして魔法を使い分けながらダンジョン攻略に挑みます。
市場デビュー自体は『ドラゴンクエスト』よりも早く、一見すると関連性がなさそうな『ドラゴンバスター』ですが、ファミコン版の発売から19日後のタイミングで『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』が発売されています。また、「PC-88版の移植を当時のエニックス(ドラクエの発売元/現スクウェア・エニックス)が担当した」「ドラクエシリーズにドラゴンバスターという武器が実装された」など、両者の間には不思議な因縁があります。
ちなみに、「ドラゴンバスター」シリーズは1989年4月27日に続編『ドラゴンバスターII 闇の封印』が発売され、3Dアクションゲーム『ドラゴンヴァラー』としてPlayStationで再び日の目を見ることになりました。