「思わず二度見」意外な声優キャスティング・3選 「なるほ…え!?」
数あるアニメ作品のなかには、個性豊かなキャラクターが多数存在します。キャラ設定だけでもパンチが効いているのに、まさかの配役で2度驚いたことがある方も、いるのではないでしょうか。その意外性に、思わずキャスト欄を二度見してしまうことも。この記事では、意外なキャラ設定と配役で二度見したくなるキャラを、3作品からご紹介します。
性別もイメージも超えていく! 声優の底力が光る配役
ベテラン声優であればあるほど、「クールキャラが多い」「優しい女性役が得意」など、声優としてのイメージが築かれていきがちです。しかし、そんな視聴者のイメージを超え、意外なキャラクターを担当した声優も。
この記事では、意外なキャラ設定と配役で二度見したくなるキャラクターを、3作品からご紹介します。SNSでも「このキャラ男なの!?」「冗談抜きで勲章ものでしょ」と評判です。
●『うたの☆プリンスさまっ♪』月宮林檎(CV:中村悠一)
人気アイドルのHAYATOに憧れ、芸能専門学校「早乙女学園」に入学した七海春歌(ななみ・はるか/CV:沢城みゆき)。作曲家コースで入学した春歌ですが、デビューが決まる「新人発掘オーディション」では、アイドルコースの生徒とペアを組む必要がありました。
授業を通して出会ったアイドルコースの生徒たちは、皆個性的で魅力的なプリンスばかり。彼らと仲良くなりつつも、ペアを決める時期は刻々と迫ってきます。春歌は一体誰とペアを組み、オーディションに挑むのでしょうか――?
『うたの☆プリンスさまっ♪』は、同名ゲームを原作としたアニメです。第4期まで制作され、人気シリーズとなった本作。宮野真守さん、下野紘さんをはじめ、人気男性声優が多数起用されていますが、中村悠一さんが担当したのは、“女装アイドル”・月宮林檎(つきみや・りんご)です。
林檎は、早乙女学園Aクラスの担任であり、自らも現役の女装アイドルを務めています。長いピンクの髪と大きなリアクションがかわいらしい林檎ですが、性別は男性。「林檎先生って呼んで!よろしくね!」と、投げキッスしつつ自己紹介をキメる、癖強キャラです。
その一方、林檎を演じる中村さんは、『呪術廻戦』五条悟役や『マクロスF』早乙女アルト役など、強い二枚目キャラを多数演じています。本作では、地声の低い中村さんが高くかわいらしい声で演技しており、「中村さんって感じが全然しない」「声に愛嬌がある」とネット上でも評判でした。
なお、中村さんにとっては過酷なアフレコだったようで、「きれいに叫ぶのが大変だった」「俺死んじゃうのかもしんない」との発言も飛び出しました。『うたの☆プリンスさまっ♪』は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。
●『サクラ大戦 エコール・ド・巴里』ロベリア・カルリーニ(CV:井上喜久子)
1924年11月、花の巴里にある教会では、シスター見習いのエリカ・フォンティーヌ(CV:日高のり子)が、神にお祈りをしていました。そんなエリカの霊力を見抜いたテアトル「シャノワール」の支配人、グラン・マ(CV:相沢恵子)は、彼女を巴里華撃団へと迎えます。巴里にも、帝都・東京のように、とある魔の手が忍び寄っていたのです。
ある日の夜、走っていくパトカーを見つけたエリカは、思わずその後を追います。「何かしら?」と路地を覗いたエリカの先にいたのは、警察に追われていた宝石泥棒・ロベリアでした。ロベリアの嘘で、エリカは彼女と共に牢屋へと入れられてしまい――?
『サクラ大戦 エコール・ド・巴里』は、ゲーム『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』で登場しなかったサイドストーリーを描く、オリジナルアニメです。夜な夜な悪事をはたらくセクシーな怪盗・ロベリアを演じるのは、井上喜久子さんです。
初登場時から宝石泥棒で警察に追われ、エリカをおいて脱獄してしまうロベリア。彼女の悪事は窃盗だけではなく、「犯罪という犯罪でやっていないことはない」というほどの手広さです。さらに、好みの男を捕まえて夜な夜な添い寝するという、色っぽい一面も。
そんなロベリアを演じるのは、『らんま1/2』天道かすみ役、『CLANNAD-クラナド-』古河早苗役を演じてきた、井上さんです。優しくおっとりした役の多い井上さんですが、懲役1000年以上もの大悪党であるロベリアを演じ、そのギャップに驚いた視聴者もいたようです。
なお、井上さんは同シリーズの舞台で、幾度となくロベリア役を演じています。いつもと違う立ち居振る舞いにも、注目が集まりました。『サクラ大戦 エコール・ド・巴里』は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。