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コラボが絶妙だった! 80年代アイドルのファミコンソフトたち

1980年代に芸能界デビューを果たし、瞬く間に一世を風靡(ふうび)した女性アイドルたちを題材にしたファミコンソフトが発売されていたことをご存知でしょうか。アイドルとファンの禁断の恋を描いたアドベンチャーゲームなど、今なお色褪せない名作をご紹介します。

ファミコンの歴史に名を連ねる3本のアイドルゲーム

『アイドルホットライン 中山美穂のトキメキハイスクール』は、プレイ中に出てくる謎の番号に電話すると、ミポリンがメッセージをくれるサービスが有名だった
『アイドルホットライン 中山美穂のトキメキハイスクール』は、プレイ中に出てくる謎の番号に電話すると、ミポリンがメッセージをくれるサービスが有名だった

 ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)の現役時代には、マンガやアニメにはじまり、あらゆるIP(知的財産)がゲーム化されていました。俗に言われる”キャラクターゲーム”はその代表例ですが、そうした架空のキャラクターにとどまらず、80年代にデビューを果たした女性アイドルたちもファミコンソフトになっていたのです。

 今回は80年代に発売されたファミコンソフトのうち、女性アイドルを題材にした名作を3本振り返ります。

「ファミコンのアイドルゲームは?」と聞かれてまず外せないのが、ディスクシステム向けに発売された『アイドルホットライン 中山美穂のトキメキハイスクール』(以下、トキメキハイスクール)です。本作のヒロインは、シングル「C](1985年6月リリース)で歌手デビューを果たした中山美穂さん(以下、敬称略)です。プレイヤーは私立トキメキ学園の男子生徒となり、同じ学園に通う女生徒「高山みずほ」と交流を育むうち、世間を賑わせる大騒動に巻き込まれていきます。

 端的に言えば「中山美穂との疑似恋愛が楽しめるゲーム」ということになります。内容は「場面に合わせたコマンドを選ぶ」というものですが、随所で表示される電話番号へ電話をかけると、実際に中山美穂のボイスメッセージが再生されるという、テレホンサービスも実施されていました。

 また、本作は任天堂が提供する「ディスクファクス」に対応済みで、エンディングへ到達したディスクカードを専用の機械へ読み込ませると、任天堂からテレホンカードやビデオテープなどの限定グッズが貰えるキャンペーンも行われていました。

 ベストエンディングを見るためには相応の攻略が必要であり、やや難しいシチュエーションもありました。とはいえ作品としてのクオリティは程よくまとまっており、「実在のアイドルとのラブストーリーを描いた」という点において、『トキメキハイスクール』はまさしく先駆けといってよいでしょう。

『トキメキハイスクール』に負けず劣らず、人気アイドルとのコラボが絶妙だった 『リサの妖精伝説』(コナミ)
『トキメキハイスクール』に負けず劣らず、人気アイドルとのコラボが絶妙だった 『リサの妖精伝説』(コナミ)

『トキメキハイスクール』のリリースから約半年後には、コナミから『リサの妖精伝説』が発売されました。本作の主役は、ドラマ「毎度おさわがせしますIII」(1987年放送)で主演を努め、映画・ドラマ出演や歌手デビューも果たした立花理佐さん(以下、敬称略)です。

『トキメキハイスクール』では架空の学園が舞台でしたが、『リサの妖精伝説』はテイストが異なり、魔女が支配するファンタジー世界が題材に選ばれています。プレイヤーはこの世界に偶然迷い込んだ一般人として、同じく異世界に入り込んでしまった立花理佐と協力しつつ、各地を巡ることになります。

「立ちはだかる障害を乗り越えて憧れのアイドルと仲を育む」というストーリーを採用しており、アイドルゲームにおいてはオーソドックスな部類に入ります。しかし、立花理佐が歌う6枚目のシングル「リサの妖精伝説 -FAIRY TALE-」(1988年7月リリース)の歌詞に攻略ヒントが盛り込まれており、「異世界ファンタジー×女性アイドル」といったユニークな仕掛けが盛り込まれた本作は、唯一無二のアイドルゲームとしてファミコン史にその名を刻んでいます。

【画像】衝撃の難しさ(?)ファミコン少年が憤ったタレントゲームたち(6枚)

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