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コラボが絶妙だった! 80年代アイドルのファミコンソフトたち

主人公は芸能マネージャー? アイドル育成RPGの先駆け

1989年6月23日発売『ラサール石井のチャイルズクエスト』(ナムコ)
1989年6月23日発売『ラサール石井のチャイルズクエスト』(ナムコ)

 最後にご紹介するのは、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が手掛けた『ラサール石井のチャイルズクエスト』(以下、チャイルズクエスト)です。タレントのラサール石井氏プロデュースによる女性アイドルグループ「チャイルズ」(磯野貴理子さん・久留龍子さん・茂原裕子さん)が登場するRPG作品です。

 本作が画期的だったのは、「1980年当時の芸能業界」をモチーフにした点。『トキメキハイスクール』と『リサの妖精伝説』は「主人公と女性アイドルの交流」を丹念に描いていましたが、『チャイルズクエスト』は一味違います。と言うのも、本作の主人公は芸能プロダクションに務めるマネージャーであり、人気が伸び悩んでいるチャイルズを、文字通り全身全霊でマネジメントしなければならなかったのです。

 ゲームのクリア条件は、都内のライブ会場でコンサートを大々的に成功させること。そのためにプレイヤーはチャイルズを率いて全国各地を巡り、地道な営業を重ねて知名度を獲得する必要がありました。

「一般人の罵詈雑言に耐えながら営業(戦闘)に励む」「ライブ活動に勤しむチャイルズをサポートする」「レベルに見合ったホテルや食事を手配する」……など、マネージャーに課せられた業務は実に多種多様。どこか生々しくもバカらしい要素がふんだんに詰め込まれた『チャイルズクエスト』は、当時のファミコン市場においても異色の存在感を放っていました。

 アイドルゲームは現在においても数多く制作され、ジャンルを問わず多彩な作品が市場へ送り出されています。そんなアイドルゲームの歴史に関わった3本のファミコンソフトは、発売から35年ほど経っているとは言え、今後もリアルタイム世代やファンを中心に語り継がれていくことでしょう。

(龍田優貴)

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