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【ちびまる子ちゃん展】日本一有名な「小学3年生」、舞台は70年代なのに今も愛される理由

ダメなところを隠そうとしなかった「まるちゃん」

『アニメ化30周年記念企画 ちびまる子ちゃん展』の会場  (C)さくらプロダクション (C)さくらプロダクション/日本アニメーション
『アニメ化30周年記念企画 ちびまる子ちゃん展』の会場  (C)さくらプロダクション (C)さくらプロダクション/日本アニメーション

『ちびまる子ちゃん』の漫画やアニメには、「あるある(笑)」「思ってた思ってた(笑)」「いや、それわたし(笑)」と、共感の笑いが絶えません。

 さくら先生が描いた、「1970年代の日本の小学生」の世界はかなり限定的であるにも関わらず、どの世代の人も親しむことができます。いまアニメを見始めた子供たちも、「ああ、これが昔の子供の生活なのか」と社会勉強のように見ることはほとんどないでしょう。

 面倒くさがりでお調子者で、人にだってすぐ憧れちゃう「まるちゃん」。1枚の原画でクスッと笑ってしまうほど、私たちはみな、どこかが「まる子だった」のだと思います。

 学校をずる休みした日の給食にプリンが出ていたことを知って、少し後悔してしまう。
 自分の部屋が欲しくて、押入れに布団とライトを持ち込んでみる。
 母の日に買ってきたハンカチと同じものをお母さんがすでに持っていたら、やりきれない気持ちになる。

 ダメなところを隠さないでいてくれた「まるちゃん」。『ちびまる子ちゃん』に触れるたびに、私たちは自分のことをもっと好きになれる、不思議な体験をさせてもらえるのです。

「ちびまる子ちゃん展」最後のスペースには、「さくらももこの想い」と題し、さくら先生がプライベートで作った作品が展示されています。先生の自宅に飾られていた自筆の額縁や七夕の短冊、絵付けされたこけしにワインのラベル、買ったポーチに描かれたイラスト……。

「何かを作ること」が大好きだったというさくら先生。「好き」の気持ちを大切にしていたことがうかがえる、ずっと見ていたい空間です。

 もし、この会期中に「銀座に行くのは難しいよ」という方は、ぜひ物語の生まれた町、静岡市清水区にある「ちびまる子ちゃんランド」を訪れてみてはいかがでしょうか。

 完璧に再現されたまるちゃんたちの教室、自由に読めるさくら先生の全作品(単行本)、手に入れたかったグッズの数々。こちらは年中無休で営業中です。

 令和の時代へ、家族二世代から三世代へと受け継がれていく『ちびまる子ちゃん』。いつだってそこには、クスッと笑わせてくれる「まるちゃん」がいてくれるはずです。

(別冊なかむらりょうこ)

※「アニメ化30周年記念企画 ちびまる子ちゃん展」は、2019年8月26日(月)まで、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで開催中です。

【画像】『ちびまる子ちゃん』夏休みエピソードを10週連続でTV放送(8枚)

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