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『ワンピース』白ひげの「死」は無駄だった? 「頂上戦争」に戦犯がいた可能性も

「マリンフォード頂上戦争」はエースと白ひげが命を落とすことになったエピソードです。そもそも『ONE PIECE』ではキャラの「死」を描かれることが少なかったため「『頂上戦争編』でふたりも死ぬ必要あった?」と議論が巻き起こっていました。

「頂上戦争」に戦犯はいるのか?

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『ONE PIECE(ワンピース)』のなかで、「マリンフォード頂上戦争」は、それまでのエピソードに登場した強キャラが一堂に会す物語でした。ポートガス・D・エースの処刑を止めるために繰り広げられた海軍と海賊たちの激しい戦いは、作中でも屈指の人気エピソードです。

※この記事では『ONE PIECE』のキャラの生死に関わる記述があります。

『ONE PIECE』は少年バトルマンガでは珍しい、「メインキャラがほとんど死なない」作品ですが、「頂上戦争編」ではルフィの兄・エースと世界最強と呼ばれていた白ひげ(エドワード・ニューゲート)が命を落としてしまいます。ネット上では「『頂上戦争編』の戦犯は誰?」と議論が巻き起こっていました。本当に「頂上戦争編」で戦犯は存在するのでしょうか?

 そもそもエースは、ルフィや白ひげ海賊団のおかげで一度は処刑台から脱走しています。しかし、サカズキが白ひげを「敗北者」呼ばわりしたことに怒り、周りの仲間が制止するのも聞かず、足を止めたことで状況が悪化してしまいます。感情に素直なところはエースの魅力でもありますが、サカズキの挑発にまんまと乗ってしまったこのシーンについては賛否が分かれているようです。

 エースが挑発に乗ってしまったことに否定的な読者からは「エースが死んでしまったから、ルフィや白ひげ海賊団のがんばりがすべて台無しになった」「エースの気持ちもわかるけど、白ひげが無駄死にした感が強い」といった意見があがっていました。

 しかし、エースを擁護する読者からは「そもそも黒ひげを倒しに行くっていうエースを全力で止めなかった白ひげも悪い」「エースが逃走に成功してたとしても、余命わずかな白ひげは体がもたなかったと思う」と白ひげの死は避けられなかったという意見が多くあがっていました。

 ほかにも「エース以外の戦犯がいる」という意見もありました。このように考えている読者はルフィを候補にあげる声が多いようです。白ひげ海賊団は、ルフィを守るためにかなりの戦力を割いていました。そのためネット上では「ルフィがいたせいで余計に白ひげ海賊団の戦力を割く必要が出てきていた」「ルフィがいなければ普通にエース奪還して逃げられたと思うんだが」という意見もあがっていました。

 しかし一方で「ルフィのおかげで最小限の被害で済んだのでは?」と考える人もいました。ルフィの祖父・ガープとの戦いでは、ルフィやエースに死んでほしくないという思いからガープが敗北しています。また、ルフィとともに「インペルダウン」からの脱獄したMr.3が力を貸してくれたことで、エースの手錠を外すことができました。おそらく、このふたつがなければ、エースが一度でも処刑台から脱走することすら叶わなかったでしょう。そう考えると「ルフィが戦犯」とは言えないのかもしれません。

 たとえ本当に戦犯がいたとしても、いなかったとしても、「頂上戦争」が描かれるうえで誰かひとりでもかけてしまえば、あの感動を得ることはできなかったでしょう。エースと白ひげの死を乗り越えた海賊たちの今後の活躍に期待が高まります。

(マグミクス編集部)

【画像】一番の功労者は? 「頂上戦争」で活躍した人物たち(4枚)

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