『ワンピ』忘れられない「最期の笑顔」 死を前に笑ったキャラたちに共通点が?
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するゴール・D・ロジャーが、死に際に笑顔を見せたというのは有名な話です。作中にはロジャー以外にも死に際に笑った人物が複数人いました。彼らは「最後に笑った」以外にもロジャーと共通点があるのでしょうか?
死に際に笑顔を見せたキャラクターといえば?
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するゴール・D・ロジャーが、死に際に笑顔を見せたというのは有名な話です。しかし作中には、ほかにも「死の間際に笑った」キャラが多数登場しています。
普通、死を前にした人間は取り乱したり神妙な面持ちになったりすることが多いなか、笑顔で最期を迎えたキャラクターの死は印象に残っている人も多いのではないでしょうか。今回は、海賊王ロジャーと同じく「死に際に笑った」人物にはそれ以外の共通点があるのか、探ります。
※この記事では『ONE PIECE』のキャラの生死に関わる記述があります。
まずは、ナミとノジコの育ての母・ベルメールです。アーロン海賊団に家族全員分のお金を用意できなかったベルメールは、自らの命を犠牲にして娘たちを助けることを選んだ人物です。死の間際、ベルメールが優しい笑みを浮かべながら娘たちに愛の言葉を残したシーンに感動した読者も多いのではないでしょうか。読者からは「『母』の偉大さを感じる最後だった」「何度読んでも泣いちゃう」などの声があがっており、感激している様子が伝わってきます。
ロジャーとベルメールの共通点といえば、「親である」と「誕生月が同じ」ということくらいでしょうか。ただロジャーの息子・エースはロジャーが処刑された後に生まれています。親であった期間はわずかだったため、ふたりの共通点はないに等しいようです。
続いて、チョッパーの父親代わりでヤブ医者のDr.ヒルルクです。ヒルルクは、自ら爆発する液体を飲み干して、この世を去りました。その際に「まったく!!!! いい人生だった!!!!」と満面の笑みで最期の言葉を残しています。読者からは「毒キノコでは死なないっていう強い意志が泣ける」「心の医者としては最高」などの声があがっていました。
ヒルルクとロジャーの共通点といえば「桜」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。ヒルルクは初めて見た桜に感動し、不治の病の病状が和らいだ、と語っています。また、当時すでに不治の病にかかっていたと考えられているロジャーが、桜の木の下でエドワード・ニューゲート(白ひげ)と酒盛りをしているシーンが描かれていました。
ふたりとも「不治の病」にかかり、なおかつ「桜」とのかかわりが深そうです。このふたつの共通点は、今後のエピソードに通ずるものがあるのでしょうか。
また、実際に死んではいませんが、主人公のモンキー・D・ルフィも死を覚悟して笑ったキャラクターのひとりです。「ローグタウン」でバギーに捕まって公開処刑を宣告されたルフィは、仲間に対して「わりい、おれ死んだ」と言って笑いました。この様子を見た当時海軍本部大佐のスモーカーは、ルフィにロジャーの面影を感じて目をつけるようになります。
ルフィは元ロジャー海賊団のシルバーズ・レイリーやシャンクスなどから「ロジャーに似ている」と語られていました。共通点も多いふたりは「死に際」も同じになってしまうのでしょうか。
そのほかには、実の兄であるドフラミンゴを裏切って殺されてしまったドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン)や、黒炭オロチによって処刑されてしまった霜月康イエなども笑顔でこの世を去っていきました。
最後に笑ったキャラたちに対して読者からは「自分の人生に満足している感じがしてカッコいい」「キャラの死は悲しいけれど、笑っていることで救われる」といった声があがっています。また「死をただ悲しいだけのものにしない尾田先生のこだわりを感じる」という意見もありました。
(マグミクス編集部)