【漫画】「怪異って何だっけ?」 理系男子が妖怪と出会ったときの反応が秀逸!
理系の少年が公園で八尺様に遭遇。「ありえない。八尺様なんて存在しないと科学の力で証明してやる」と考えて……。山本アリフレッドさんの創作マンガが「斜め上の展開」と好評を博しています。意表をついたオチも必見です。
科学的な「理系」と非科学的な「怪異」のミックス
ある夏の日、小学生男子の主人公は公園で八尺様らしき姿の女性を見かけてしまいます。八尺様は都市伝説として有名で、背の高さが2m以上(8尺)もある妖怪です。少年は極端な「理系」なので、八尺様を怖がるどころか「存在しないと科学の力で証明してやる」と考えました。綿密な準備を済ませて待ち受けていると、再び八尺様が現れて……。
山本アリフレッドさん(@man_Arihred)の創作マンガ『八尺様と理系少年』がTwitterで公開されました。山本アリフレッドさんは、フレックスコミックスが運営する「COMIC メテオ」での連載『理系が恋に落ちたので証明してみた。』で人気を集めている漫画家です。
今回の作品には「怪異とは一体……」「ええ話や」「オカルトと理系が交差するとき、物語が始まる」「残り4ページからの勢い好き」「最後無理やりすぎて一周まわって尊敬できる」「最後の八尺様がかわいすぎてやばい」など多くのコメントが寄せられました。Twitter投稿に8.6万いいねがつき、リツイートも1.5万件を超える話題作となっています。
作者の山本アリフレッドさんに、お話を聞きました。
ーー山本アリフレッドさんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
10年ほど前に講談社の「別冊少年マガジン」で、『カオス・ウィザードと悪魔のしもべ』にて連載デビューさせていただきました。ちなみにそれは全然売れずに2巻で終わりました。
ーー本作のお話はどのように生まれましたか?
連載中の『理系が恋に落ちたので証明してみた。』には、おとぎ話や怖い話に理系要素を組み合わせる番外編がございまして、そちらのシリーズはありがたくもTwitterなどでいくつか人気を博しています。今回の八尺様もそのシリーズのひとつです。
「八尺様とか有名だよなー理系と組み合わせてなんかできねーかなー」とこねこね考えてたらできました。
ーー急転直下の展開から、ものすごいテンポで結末まで進む作品でした。エンディングの表現は、なぜこのような独特なかたちになったのでしょうか?
ありがちな展開のスタートから、「なんでそっち行くの!?」というオチで終わる形はTwitterでも人気のスタイルです。普通にホラーやったあとに妙にキラキラした公共広告みたいな終わり方したら面白いかなと思って作りました。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
多くの方に面白いと言っていただいて大変うれしかったですが、「八尺様だからエロ展開に行くと思っていたのに……」と言っている方がたくさんいらっしゃって、八尺様界隈はそんなにエロに支配されていたのかと戦慄しました。
ーー『理系が恋に落ちたので証明してみた。』は、2023年6月に最新刊が発売されました。そちらの見どころなどのご紹介もお願いします。
ありがたくも15巻も長いことやらせていただいているシリーズです。15巻はゴスロリ白衣合法ロリキャラの悲しい過去(?)が明かされていく巻です。同じくバズった『理系走れメロス』とかも入ってます。
初めて興味を持ってくれた方に今から15冊買えというのも酷な話だと思いますが、ご興味があればぜひよろしくお願いいたします。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
とりあえず「なんか思いついたもん」を描いていきたいと思います。現在、毎週日曜日には何かしら更新するというルールを敷いておりますので、ご興味がある方はフォローしてみて下さいです!
(マグミクス編集部)