23年夏はまたしても「ジャンプアニメ」が話題? 待望の続編や復活作品が強すぎ
近年、「週刊少年ジャンプ」のTVアニメが圧倒的な強さを見せています。『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』『SPY×FAMILIY』など毎期のように強力な作品がSNSを賑わせていますが、7月からスタートするジャンプアニメも非常に興味深いタイトルが揃っています。果たして、一番人気を獲得するのはどの作品でしょうか?
令和の世に剣心復活
2023年の夏クールのアニメは、60本以上の作品が放送されますが、そのなかでも「週刊少年ジャンプ」のヒット作のアニメが注目を集めています。『鬼滅の刃』や『SPY×FAMILIY』(「ジャンプ+」の作品)の大ヒットも記憶に新しいなか、7月からは懐かしの人気作の再アニメ化や、待望の2期が話題となり、ファンが待ちわびている状態です。特に注目の3作を改めて紹介します。
●『るろうに剣心 -明治剣客 浪漫譚-』2023年7月6日スタート
1994年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始され、1996年にはTVアニメ化を果たし、2012年からの実写映画シリーズもヒットした『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が、令和の世にフジテレビのノイタミナ枠で蘇ります。
幕末最強とも謳われた「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心は、ある出来事をきっかけに人を殺すのを止め、不殺(ころさず)を誓い明治維新を迎えました。神谷活心流道場の師範代・神谷薫と出会った剣心は、ひょんなことから道場で暮らすことになり、剣を奮って町の人々を守る日々を送ります。しかし、剣心の存在はさまざまな事件を次々と引き寄せ、喧嘩自慢の相楽左之助、かつての宿敵・元新選組の警官・斎藤一、御庭番集の四乃森蒼紫たちなど、強敵との激しい戦いが剣心を待ち受けていたのでした。
以前のアニメ化では連載に追いついてしまうなどの理由からオリジナルストーリーも展開されていましたが、今回は原作者の和月伸宏先生が完全監修を行うと発表されており、原作に忠実な展開が予想されます。声優についても一新されており、剣心役は斉藤壮馬さんが務めます。ここ20年余りで飛躍的に向上したアニメ演出は、果たしてどれだけ見事な『るろうに剣心』を描き出してくれるのか、要注目の作品と言えるでしょう。公園で傘を手に、牙突を真似する子供たちがまた現れるかどうかも、興味深いところです。
●『BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー』:2023年7月8日スタート
2001年から連載が開始され、累計発行部数は1億3000万部を記録する大人気作品『BLEACH』は、かつて2004年から2012年までTVアニメ化され、全366話が放送されています。しかし、原作最終章となる「千年血戦篇」はアニメ化されずじまいでした。
そして、令和の時代となり満を持して『BLEACH 千年血戦篇』の分割4クールでの制作が発表され、22年10月に第1クールが放送されています。第1クールのラストでは、自身に死神と滅却師(クインシー)の血が流れていることを知った一護が、紆余曲折を経て、二刀一対となった新たな斬月を手にしました。
そして、第2クールにあたる『BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー』は、この7月からTV東京系列局などで放送されます。5月に公開されたキービジュアルでは、これまでともに戦ってきた戦友である黑崎一護と滅却師の石田雨竜が互いに背を向けて立っており、「訣別」の時が来たことが匂わされています。厳しさを増す状況のなかで、友と決別した一護を待ち受ける敵は果たして何者なのでしょうか。長きにわたる戦いの終幕まで、今回含めあと残り3クールです。