「記憶に残る死」を迎えた兄キャラ・3選 憎まれ役だったのに印象逆転?
アニメに登場する「兄キャラ」は、主人公の成長やストーリーに大きな影響を与える存在です。なかには物語の途中で死を迎え、ファンに衝撃を与えた兄キャラも存在します。
死亡後もストーリーに大きな影響を残した兄キャラ
アニメやマンガの世界で頼れる存在なのが「兄キャラ」です。しかし、なかには途中で死んでしまい主人公と読者に衝撃を与えた兄キャラも存在します。
※この記事では、『ONE PIECE』『北斗の拳』『NARUTO』に登場するキャラの死に関する記述があります。ご注意のうえ閲覧ください。
まずは兄キャラの筆頭とも言える、『ONE PIECE』のポートガス・D・エースです。主人公ルフィと血の繋がりはありませんが、実兄弟のように幼少期を共に過ごし、サボを含めて兄弟盃を交わすほどの仲です。
しかし、マンガ59巻・アニメ483話で悲劇が描かれます。ルフィは海軍に捕まっていたエースを助けるために、マリンフォードへ乗り込んで救出に成功します。しかしマリンフォードから脱出中、海軍大将の赤犬に阻まれてエースはルフィをかばった末、死亡するのです。ルフィは目の前で大切な兄を失って気絶してしまいました。
Twitterで当時の反応を振り返ると、「ほとんど死者が出なかったONE PIECEで主人公の兄が死ぬのは、なかなか衝撃的だった」と、驚きを隠せないファンが多かったことがうかがえます。
エースの死後、マリンフォードからなんとか脱出したルフィは、離れ離れになっている仲間「麦わらの一味」と2年後に再会することを決意します。そしてルフィは2年の修行で「覇王色の覇気」を習得しており、エースの死は衝撃的でしたが、ルフィを大きく成長させるきっかけになったと言えるでしょう。さらに、エースの最後の言葉「愛してくれてありがとう!!」は、ファンの心に深く刻まれる名言として今なおファンの間で語り草となっています。
死して大切なものを残した兄キャラ2人目は『北斗の拳』のラオウです。主人公・ケンシロウの義兄弟であるラオウは、強い野心を持ち、実弟のトキや義弟のケンシロウより武術の才があったものの北斗神拳伝承者に選ばれず、高い戦闘能力を武器に拳王を名乗り、巨大軍閥の拳王軍を率います。
拳王としてさまざまな相手と戦うラオウは、最後にケンシロウとの熱い戦いを繰り広げた末に死亡しました。ラオウはケンシロウにわずかな差で敗北し、彼のなかに残るすべてを天に放つと共に「我が生涯に一片の悔いなし!」の名言を残して息絶えます。
男気溢れる人物像で人気のラオウは、数々の名言や昇天のシーンがたびたび話題となっており、現在もファンが「久々に読み返してもラオウの生き様と死に涙する」「夏休みの読書感想文はラオウの生き様で」とコメントするなど、現在も大きな影響を与え続けています。