『北斗の拳』北斗神拳と南斗聖拳はどっちが強い? ファンがいまだ議論
2023年で連載開始から40周年を迎えた『北斗の拳』で、作中で最強の北斗神拳と並び立つのが「南斗聖拳」です。主人公・ケンシロウが北斗神拳の使い手だったため、北斗の方が上というイメージがあります。しかしネット上では、「南斗聖拳の方が強いかも」という声も上がっていました。
触れたものを切り裂く南斗聖拳
2023年で連載スタートから40周年を迎えた人気マンガ『北斗の拳』の作中で、北斗神拳と並び立つのが南斗聖拳です。南斗聖拳よりも北斗神拳の方が上というイメージがありますが、ネット上では「南斗聖拳の方が強いかも」という声も上がっていました。
まず、南斗聖拳よりも北斗神拳が強いと言われている理由には、作中のストーリー構成が関係しています。主人公のケンシロウや因縁の敵で義兄のラオウが使う流派が北斗神拳のため、南斗聖拳の使い手たちは次々と倒されていくことになりました。
しかし原作では、北斗神拳と南斗聖拳は「互角」の流派として描かれています。実際にケンシロウは、作中で何度か戦いに敗れていました。その相手のひとりが南斗孤鷲拳のシンです。また、南斗白鷺拳のシュウは南斗十人組手の際に、まだ少年だったとはいえケンシロウに勝利しました。そして南斗鳳凰拳のサウザーも、一度ケンシロウを破っています。再戦の果てに敗れはしているものの、北斗神拳に勝った実績があるのは事実です。
ネット上では「そもそも秘孔を深く突かないといけない北斗神拳と、触れたものを切り裂く南斗聖拳なら南斗の方が強いはず」との声が上がっていました。「内部」から相手を破壊する北斗神拳の使い手は相手の間合いに入って身体に触れないといけないため、瞬時に相手を「外部」から破壊できる南斗の使い手に挑むのは確かに危険です。『公式 北斗の拳VS蒼天の拳 オフィシャルガイドブック』では、南斗聖拳は「北斗の伝承者争いに敗れた者」やその他の拳法家が集まって編み出したものとされており、そのためにここまで対極の流派になったと思われます。
また、上記のガイドブックでは南斗は核戦争後に数が減ったとはいえ、流派にして108派もの使い手がいると説明されているため、南斗一派がいざ徒党を組んで戦えば、ケンシロウもラオウもトキもさすがに分が悪いでしょう。
一方で、「北斗神拳は遠距離攻撃が追加されたから、南斗聖拳より強いよ」との意見もあります。これは「天将奔烈」という技のことで、両手から闘気を放って遠隔で攻撃するものです。ラオウ独自の技で、ケンシロウが真似しようとしても使えるかは分かりませんが、南斗聖拳相手ではこれがいちばん有効かもしれません。
また、戦いで北斗神拳が勝利したのは、あくまでも流派ではなく個人の強さの差とも言えます。作中では、北斗神拳と南斗聖拳の両方を使いこなすケンシロウの義兄・ジャギが登場します。北斗神拳伝承者がケンシロウに決まったとき、ジャギはケンシロウを襲撃しました。しかし、ケンシロウに返り討ちにあって、顔に深手を負う結果になっています。
そして、ケンシロウに再度戦いを挑んだジャギは、圧倒的な実力差で敗死してしまいました。北斗神拳と南斗聖拳の両方の使い手でもケンシロウには敵わなかったため、やはり流派は関係なく、ただケンシロウが強いとも言えます。もしもケンシロウが南斗聖拳の使い手だった場合、やはり無双していたのかもしれません。
(マグミクス編集部)