発売から25年。『ファイナルファンタジー6』のキャラたちが今も愛されるワケ
今なおシリーズ作がリリースされ続けている『ファイナルファンタジー』(FF)ですが、90年代、スーパーファミコン最後のシリーズ作である『FF6』は、作中で活躍したキャラクターが現在でも根強い人気を誇っています。彼らがプレイヤーから愛される背景について解説します。
当時のキャラクターたちは現在もコラボで活躍
「近づく、予感」。
一体何が近づいて来るのか? この好奇心をくすぐられそうなキャッチコピーがつけられたゲームは、1994年4月2日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売された『ファイナルファンタジーⅥ』(FFⅥ)。そう、スーパーファミコン最後の『ファイナルファンタジー』(FF)シリーズ作品です。
今や国民的RPGとして名前を挙げられる『FF』シリーズ。その6作目となる『FFⅥ』は、”魔法”をメインテーマに掲げた意欲的なタイトルでした。無骨な魔導アーマーに乗る主人公の一人「ティナ」が雪原を歩き続けるオープニングは、「何かただ事では無いことが起こりそう……」と思わせるのに十分な内容だったと思います。ゲーム内容に直接関係はありませんが、ティナによく似た少女がスクランブル交差点に降り立つ当時のテレビCMも印象的でしたね。
筆者が初めてプレイした『FFⅥ』は、いくつかの新規要素を収録した2006年11月発売のゲームボーイアドバンス版でした。
ひととおりクリアした後になってオリジナル版の存在が気になり、スーパーファミコン版を手に入れてプレイしたところ、一度エンディングまでたどり着いているのにも関わらず「よく出来たゲームだなぁ」と感心してしまいました。ほんの少し、思い出補正も入っているかもしれませんが……。
『FFⅥ』は、他のゲームタイトルとのコラボにより、2019年現在もキャラクターの活躍が見られる作品でもあります。発売から25年経った今でも色あせない思い出を残しているのは、一体なぜなのでしょうか。
この問いに対するベストアンサーは、きっとプレイヤーごとに存在するはずです。その点を踏まえて筆者なりに導き出した答えは、本作が「群像劇」であるがゆえに、「コイツが大好き!」と思えるキャラクターが見つけやすいという点にあると思います。