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特撮作品にも影響? 『ゲゲゲの鬼太郎』が定着させた「妖怪」たちのイメージ

現在私たちが抱く「妖怪」のイメージは、漫画家・水木しげるさんと代表作「ゲゲゲの鬼太郎」からの影響が大きいでしょう。今回は特撮作品に登場する妖怪を中心にし、そのイメージの変遷と、水木しげるさんから受けた影響について紹介します。

『ゲゲゲの鬼太郎』が定着させた「妖怪」のイメージ

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』最新の第6期。「新章 地獄の四将編」が放送中 (C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』最新の第6期。「新章 地獄の四将編」が放送中 (C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

 みなさんは「妖怪」と聞いてどのようなものをイメージしますか? 鬼や河童、天狗といったものでしょうか。それとも「一反もめん」や「ぬりかべ」など『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪たちでしょうか。

 日本人が現在抱いている「妖怪」のイメージは、漫画家・水木しげるさんの影響を大きく受けたものです。今回は特撮作品に登場する妖怪を手掛かりに、水木しげるさんから受けた影響の大きさを考えたいと思います。

 水木しげるさんは1965年頃に貸本漫画から少年漫画誌に活動の中心を移し、『墓場の鬼太郎』や『悪魔くん』を発表。『悪魔くん』(1966~1967)はテレビドラマ化され、『墓場の鬼太郎』は『ゲゲゲの鬼太郎』(1968~1969)の題でアニメ化され人気を博しました。

『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪は2つのパターンに大きく分けられます。1つは民俗学者・柳田國男さんの『妖怪談義』で紹介された妖怪に、水木しげるさんが姿を与えたものです。子泣きじじぃ、一反もめん、砂かけばばあ、ぬりかべといった鬼太郎の味方たちはこのパターンです。それまでは伝承が残るのみで、水木さんの手によってはじめて姿を与えられました。

 もうひとつは江戸時代に活躍した画家・鳥山石燕が描いた妖怪たちです。石燕は『画図百鬼夜行』から始まる4部作の画集で、200点以上の妖怪画を遺しています。ぬらりひょんや雲外鏡、おとろし(おどろおどろ)など、鬼太郎の敵として登場する妖怪の多くは石燕の画をベースとしているのです。

 1968年にアニメ化されて以来、『ゲゲゲの鬼太郎』は6度もアニメ化されています。第1作目(1968~1969)と第2作目(1971~1972)は継続した作品ですが、第3作目(1985~1988)からは作品ごとに世界観が一新され、過去に使用した原作もアレンジを加えながら再び映像化されています。

 つまり、登場する敵妖怪が各作品で重複しているのです。このように長年にわたる『ゲゲゲの鬼太郎』のメディア化によって「妖怪」のイメージが刷り込まれ、大衆に定着していったのはまず間違いないでしょう。

【画像】水木しげるが描いた妖怪画と、影響を受けた作品たち(7枚)

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