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『刀鍛冶の里編』最終回でゾクッとした細かい場面 半天狗の言葉にイラッ

TVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の最終回には、ラストシーンはじめ、アニメオリジナルの演出や細かい描写が加えられた戦闘シーンなど、心臓をギュッとつかまれるような感動が目白押しでした。今回は、そんななかでも、視聴者の心をざわつかせた細かい部分を振り返ります。

見逃し注意! 心をざわつかせる一瞬の描写!?

『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 ついに最終回を迎えたTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』では、「竈門禰豆子の歌」からの炭治郎の「命をもって、罪を償え」のセリフに、禰豆子の「太陽克服」……など、心臓がギュッとつかまれるほどの感動の目白押しでした。ラストシーンはじめ、「アニオリ」がふんだんに盛り込まれているばかりか、戦闘シーンにも細かい描写が加えられて、スピード感や臨場感、込められた思いなどがかなり増えています。

 今回は、そんなTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』で、視聴者の心をざわつかせたであろう細かい部分を振り返ります。

●ゾクッ!? 鬼滅ファンにとって特別な言葉

 最終回が始まって約2分で来る「嫌悪感のゾクッ」を生んだのは、4体に分裂した上弦の肆・半天狗の「怒」が「喜」「哀」「楽」を吸収して誕生した「憎珀天(ぞうはくてん)」が放った、「さきほどきさまらは、手のひらに乗るような小さく弱き者を斬ろうとした。なんという極悪非道」という言葉です。この「弱き者」というワードは、『鬼滅』ファンにとって特別なものではないでしょうか。

 この言葉から分かることは、半天狗自身は自らを「小さく弱き者」と考えているということです。実際、半天狗の本体は「弱い者いじめをするなぁっ!」と炭治郎を握りつぶそうとしました。そんな腕力があって、突然巨大化もできるような「上弦の鬼」が「弱き者」なわけないじゃないかと、半天狗の身勝手さがより際立ち、視聴者も彼への嫌悪感が膨れ上がったことでしょう。

 例えば、亡くなってなお、炭治郎はもとより柱たちにも影響を与え続ける炎柱・煉獄杏寿郎が命を賭けて守り通したのが、「弱き人」でした。彼は幼い頃に母から言われた、「弱き人を助けることは 強く生まれた者の責務です」という言葉を最期まで守ったのです。そんな煉獄さんの生き様を見ているからこそ、「弱き者」という言葉で自分の身勝手さを正当化する半天狗に激しい嫌悪感を抱いて、ゾクッとしてしまいます。『鬼滅』ファンにとって「弱き者」という言葉は、けっして汚してはいけない特別な言葉と言えるでしょう。

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