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『刀鍛冶の里編』最終回でゾクッとした細かい場面 半天狗の言葉にイラッ

何度も見返したい! アニオリの細かい演出に心がざわつく

TVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』Blu-ray&DVD第2巻(アニプレックス)
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●ドキッ!? 霞柱・時透無一郎の変化

 半天狗との戦いの終盤において、霞柱・時透無一郎が炭治郎に刀を投げるシーンは、多くのファンが心待ちにしていた名シーンです。原作マンガでは村人に向かって走る半天狗を炭治郎が追いかけようと、再び足に力を入れたところで、目の前に刀が飛んできて無一郎の叫びが聞こえるという流れですが、TVアニメでは「炭治郎~」というかすれたような声が3度聞こえてから、刀が飛んできます。1回目の「炭治郎~」では、一瞬、誰の声が迷うほどの弱々しい声です。それが2度目、3度目で少しずつ声がハッキリ聞こえるようになり、刀がすごい勢いで飛んでくるのです。

 刀を投げた無一郎は上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)との戦いで、毒や水で肺を傷めているというのはあるにせよ、以前の記憶をなくしてからこんな大きな声を出したことはなかったのではないでしょうか? そして、弱々しい声にもかかわらず、飛んできた刀の勢いはすさまじいものでした。

 さすが柱だと感心したり、炭治郎に向かって叫ぶ表情が以前のぼんやりした顔とは比べものにならないくらいイキイキとしていてハッとさせられたりと、この場面には無一郎ファンにはたまらない「ドキッ」となるポイントがたくさんあります。

●グッ!? 鬼にも負けない職人魂

 半死の半天狗が自分の再生力や体力を回復させるための「人間(くいもの)」と呼んだのは、鉄谷さん、鉄導寺さん、鉄本中さんの3人でした。彼らはそれぞれ刀を3本ずつ抱えたり、背負ったりしていたようです。

 日本刀の重さは本体と鞘(さや)、柄(つか)、鍔(つば)などの外装を合わせると、約1kg。つまり1人3kgずつのものを持って、半天狗から逃げていました。彼らは刀を放り出して身軽になって逃げることもできたはずですが、半天狗に爪が食い込みそうなほど頭をわしづかみにされても、刀を離すことはありません。

 玉壺に攻撃されても驚異の集中力で刀を研ぎ続けた鋼塚さん、刀を見ただけで無一郎の心の状態をわかっていた鉄井戸さんなど、すぐれた刀鍛冶が登場した「刀鍛冶の里編」ですが、半天狗に「くいもの」と言われた3人もまた、「半天狗から逃げまどっている、ただの刀鍛冶」ではなく、熱い職人魂を持つ刀鍛冶なのだと心にグッときます。

●ゾワッ!? やっぱりヒドイ! あの方の「鬼」行動

 鬼の始祖・鬼舞辻無惨が「禰豆子が太陽を克服した」ことを知ったのは、資産家の養子の少年・俊國として自宅にいるときだったようです。完全なる不老不死の身体になるという目的達成が目前になり、彼にとっては、人間の姿をしている時の自分を養い、世話をしてくれた人間のことは、もはやどうでもよくなったのでしょう。

 部屋に入ってきた養母の首を感情も、もちろん罪悪感もなく横殴りに飛ばして殺すと、さらに、喜びにうち震えるのを邪魔するうるさい虫を払うかのようにメイドも殺害しました。原作マンガではメイドは上半身を一瞬で吹っ飛ばされていますが、TVアニメではトレイを持った腕ごと、ドサッと床に落ちるのです。こういう細かい描写は、見る人の背筋をゾワゾワさせます。

 そして部屋を出る無惨は、養母の足にぶつかっても、メイドの腕を蹴ってもまったく平気で、むしろ「歩くのをジャマするな」と言わんばかりの態度でした。「鬼だから」なのか、「だから鬼」なのかと、心がざわつくシーンです。

 いくつか振り返りましたが、「刀鍛冶の里編」であなたの心がざわついたのは、どのシーンですか?

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

【画像】どっちもかわいい!人間に戻りかけている禰豆子とツノまで生えてる禰豆子を比較(4枚)

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