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アンディ・サーキス監督の『ヴェノム2』に、ファンが「期待せざるを得ない」理由

モーションキャプチャー俳優の先駆者として知られるアンディ・サーキス氏が、スパイダーマンの宿敵である「ヴェノム」を主人公にした映画の続編、『ヴェノム2』の監督を務めることが明らかになりました。この抜擢により、映画『ヴェノム2』にはどんな風が吹き込まれるのでしょうか?

モーションキャプチャーの先駆者が監督に

2018年に公開された、前作『ヴェノム』(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)。モーションキャプチャーの使用は少なかったという
2018年に公開された、前作『ヴェノム』(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)。モーションキャプチャーの使用は少なかったという

 スパイダーマンの宿敵である「ヴェノム」を主人公にした映画の続編、『ヴェノム2』の監督を、モーションキャプチャー俳優の先駆者として知られるアンディ・サーキス氏が務めることがこの8月に発表されました。

 同氏は、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや、『キング・コング』のコング、『猿の惑星』シリーズのシーザーを演じたことで知られています。2020年秋の公開が予想されている『ヴェノム2』にアンディ・サーキス氏が監督として入るということは、実は話題になる理由が大いにあるのです。

 2018年に公開され、全世界興行収入約920億円を記録した『ヴェノム』は、「モーションキャプチャーを極力使わずにVFXを多用した作品」という特徴があります。ヴェノムの動きを「人間の動きに置き換えられないものにする」ことを最終目標に制作され、その影響から「液体でできているんじゃないのか?」と思えるような姿も描かれました。

 製作当初、『ヴェノム』の撮影にはモーションキャプチャーが採用されると伝えられていましたが、主人公であるトム・ハーディ自身よりも巨大で、人間とは似ても似つかないヴェノムを描くということで、モーションキャプチャーの使用は見送られたのです。

 そうした経緯があった映画『ヴェノム』の続編に、モーションキャプチャーの先駆者であるアンディを起用したことは、映画ファンにとって見過ごせないポイントになっているのです。前作のヴェノムであったVFXのキャラクター表現に、一流のモーションキャプチャーのワザが混ざりあい、「そこに実在するようなヴェノムを生みだすのでは」という期待が高まっているのは確かでしょう。

 アンディ・サーキスの最大の功績は、単なるモーションキャプチャーの枠を超え、テクノロジーと俳優のスキルを組み合わせた新しい演技表現です。映画「猿の惑星」3部作におけるシーザー役の演技で、アンディは放送映画批評家協会賞の候補にノミネートされるなど、話題を呼びました。アンディが監督となれば、人間性とモンスターを融合させたキャラクターを、最大限に表現できると思います。

2020年に公開が予想される映画『ヴェノム』続編

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