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アンディ・サーキス監督の『ヴェノム2』に、ファンが「期待せざるを得ない」理由

アカデミー「視覚効果賞」を狙える? 最凶の敵「カーネイジ」との闘い

カーネイジの闘いを描く、『スパイダーマン:ヴェノム VS. カーネイジ』(小学館集英社プロダクション)
カーネイジの闘いを描く、『スパイダーマン:ヴェノム VS. カーネイジ』(小学館集英社プロダクション)

『ヴェノム2』について公開されている情報はまだ少ない状況ですが、前作のエンドに「2作目」につながると思われる要素が見られます。

 映画の最後に、主人公のエディが連続殺人犯の取材で刑務所に行くシーンがあり、そこにいた男が「俺がここを出たら大虐殺(カーネイジ)になるぞ」とセリフを吐いて終わります。じつはこの男は、原作でも人気の高い凶悪なキャラクター「カーネイジ」になると予想されているのです。

 凶悪殺人鬼に寄生して残虐さが倍増したヴェノムと同じ能力を持った強敵であり、コミックではヴェノムだけでは倒せず、スパイダーマンと共闘するシーンが描かれています。

 原作でカーネイジは赤い身体を持ち、スパイダーウェブを使うことができるのはもちろん、その形状も自在にコントロールできます。斧や鞭といった凶悪な武器に変形させて戦い、あらゆる情報を察知するスパイダーセンス、変身能力、マインドコントロール能力も持っているという、まさに凶悪能力のデパート状態。それゆえに、カーネイジの人気は高く、長い期間宿敵としてスパイダーマンとヴェノムの前に立ちはだかったキャラクターです。

 このカーネイジが『ヴェノム2』に出演するとすれば、まさにVFX技術のオンパレードになるでしょう。そこにモーションキャプチャーの技術が加わることで、実在するような表現で『ヴェノム』シリーズはさらなる進化を遂げるはずです。アンディを監督に起用したことは、ヒットした前作の『ヴェノム』以上に、アカデミー賞の「視覚効果賞」(Best Visual Effects)受賞を狙える映画として話題になるのも、夢ではないかもしれません。

(大野なおと)

2020年に公開が予想される映画『ヴェノム』続編

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