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【まさかの展開】ラスボスになってしまった名作RPGの主人公たち 絶望の果てに「人類滅亡」をはかる

ジャンルを問わず、ゲーム作品における主人公はプレイヤーの分身として重要な存在です。しかし作品によっては、主人公でありながら味方サイドへ反旗を翻し、ラスボスとなってプレイヤーの行く手を阻むキャラクターもいました。激動の運命にさらされた主人公たちの末路とは?

運命に翻弄された名作RPGの主人公たち

1994年9月2日発売『ライブ・ア・ライブ』
1994年9月2日発売『ライブ・ア・ライブ』

 ゲーム作品の主人公はプレイヤーの分身であり、物語の結末を左右する重要な人物です。そしてエンディングを目指すプレイヤーと主人公を妨害するべく、ゲームの最後で立ちはだかるラスボスも同様、圧倒的な存在感を放つキーマンといえます。

 ファンタジーRPGなどで見られるシチュエーションを例に挙げると、主人公とラスボスは信条や価値観の違いから対立し、最終決戦で矛を交えることがほとんどです。しかし作品によっては「主人公そのものがラスボスになってしまう」という、ショッキングなパターンも存在します。彼らはなぜ、かつての仲間や世界そのものに牙をむいたのでしょうか。

※本文中にゲーム内容に関するネタバレ記述を含みます。あらかじめご了承ください

●ギリアム・イェーガー
 バンプレストが手掛けたスーパーファミコン用ソフト『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』(以下、ヒーロー戦記)は、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」など、アニメ・特撮などから人気キャラクターが参戦し、平和を脅かすテロリストと激しい戦いを繰り広げるゲームです。

 そんな『ヒーロー戦記』で主役を務めるのは、政府軍に所属するオリジナルキャラクター「ギリアム・イェーガー」(以下、ギリアム)です。ゲーム序盤、彼は平和のために戦う特殊部隊「Z.E.U.S.」の一員となり、志(こころざし)をともにする「モロボシ・ダン」や「南光太郎」らと一緒にテロリストたちへ果敢に立ち向かいます。

 しかし任務の最中、ギリアムはビルの倒壊に巻き込まれそうな少女を救い出したのち、自身は崩落の影響で大ダメージを負うことに。その過程で失われていた記憶が蘇り、「存亡の危機に瀕した未来を救う」という大義のもと、テロリスト組織「ネオ・アクシズ」を結成。何度も死線を乗り越えたかつての仲間たちへ、容赦なく刃を向けました。

 自らの使命のために姿をくらまし、「アポロン」へと名前を変えてZ.E.U.S.と激突したギリアムの正体が露見する最終決戦は、『ヒーロー戦記』屈指の名シーンとして知られています。

●オルステッド
『ヒーロー戦記』のギリアムは「未来を変える」という使命に従い、あえて敵役になってしまった主人公でしたが、他の作品では、絶望の果てに闇へ堕ちてしまった主人公もいます。

 スクウェア(現スクウェア・エニックス)が開発した『ライブ・ア・ライブ』は、各時代ごとに主人公が異なるさまざまなシナリオを収録。「中世編」のメインキャラクター「オルステッド」は、ゲーム史における類を見ない悲劇の主人公として、現在にいたるまで語り継がれています。

 抜きん出た剣術を有し、勇敢な戦士の資質も備えていたオルステッドは、シナリオ序盤では唯一無二の親友と肩を並べ、王族の姫と将来を誓い合う仲になったりと、輝かしい将来が約束されていました。

 ところが一転、頼りにしていたはずの親友に裏切られ、愛していたはずの姫には見放され、オルステッドは負の感情に支配された人間の手にかかり、孤立してしまいます。

 悪意にさらされたオルステッドは、もはやひとりの人間ではなく、「魔王オディオ」へと姿が変わり果てていました。本編の終盤では各時代の主人公たちが集結しますが、元・オルステッド=魔王オディオはひるむことなく、すべてを消し去る覚悟で英雄たちへ憎悪をぶつけました。

ストーリーが二転三転? 主人公と激突する名作RPG(4枚)

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