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ポテンシャルはあったのに… クリリンとヤムチャの実力が大きく開いた理由

ヤムチャとクリリンといえば、『ドラゴンボール』を語る上で欠かせないキャラクターです。初回登場時はほぼ同じくらいの実力を持つふたりでしたが、徐々に差がついてしまうことになりました……。実力差が開いてしまったのはなぜなのか、その理由を検証します。

地道に力をつけたクリリンに対し、ヤムチャは

『ドラゴンボールZ G×materia THE YAMCHA ヤムチャ』(バンプレスト)
『ドラゴンボールZ G×materia THE YAMCHA ヤムチャ』(バンプレスト)

 1984年からの長い歴史を持つ『ドラゴンボール』には、これまでさまざまなキャラクターが登場しました。そんななかで物語初期の頃から活躍するキャラと言われれば、まずヤムチャとクリリンを思い浮かべる人も多いでしょう。当初は同じくらいの実力を持ったふたりでしたが、物語が進むにつれて徐々に実力差が出ていきました。ネット上では理由は何か、よく議論されています。

 まずは物語初期の強さを確認してみましょう。ヤムチャはお腹が空いていたとはいえ孫悟空を「狼牙風風拳」で追い詰める実力を持っており、この時点ではクリリンより強かったはずです。クリリンも亀仙人に弟子入りする前に8年間多林寺で修行しただけあって、基礎的な力は常人以上で、修行のなかで悟空を出し抜くシーンもありました。ヤムチャとクリリンだけでなく、悟空を含めた3人の力にそこまでの大きな差は見られません。

 しかし、「第21回天下一武道会」に出場する頃には、実力差が見え始めています。亀仙人が変装したジャッキー・チュンを相手にクリリンは一撃を見舞いますが、1回戦でヤムチャはチュンに触れることもできずに敗北してしまいました。

 その後「サイヤ人編」では、スカウターが登場したため、実力を数値で比較できるようになります。この時の戦闘力はクリリンが1770に対して、ヤムチャが1480と完全に差がついていました。

 実力差がついたポイントのひとつとしてよく言われているのは、ヤムチャの性格です。慢心しやすいヤムチャは相手をナメてかかることも多く、その結果天下一武道会では毎回1回戦負けです。また、栽培マン戦では「オレひとりでかたずけてやるぜ」と言ったものの、相手に自爆されて死亡しました。

「第23回天下一武道会」で神様が乗り移ったシェンと戦った時も、相手を外見で判断して敗北しています。そのためネット上では「『舐めプ癖』がないだけでだいぶ違っただろうな」「クリリンみたいな素直さがヤムチャにあれば……」という声も上がっていました。また、第22回大会では悟空と決勝で戦って優勝した天津飯と1回戦で当たって負けており、「そもそものくじ運悪すぎじゃね」「1回くらい実力が拮抗した相手に勝って自信を付けてれば、その後の成長も違ったかもね」などとも言われています。

 また、クリリンには悟空という大きなライバルが近くにいて、真面目に修業に励む性格をしていたことから、着実に実力をつけていったようです。また、クリリンが悟空の親友ポジションという点も重要でしょう。

 強大なライバルたちと常に戦い続ける悟空のそばにずっといたため、クリリンもいやおうなしに強い相手と戦い、ライバルたちの能力がインフレしていくことに巻き込まれた結果、彼は「地球人最強」と言われるまで強くなっていったという見方もできます。「もっと早く亀仙人に弟子入りしていれば」「レッドリボン軍との戦いに参加していただけでもけっこう違ったんじゃないか」と、いろんな意見がありますが、「強いのに運もあって勝てない、それがヤムチャの魅力」「不遇要素を引き受けてくれているからこそ好感持てるし、ネタキャラとしても愛される」「顔がいいのにクリリンよりも強くなってたら感じ悪いでしょ」と、今の報われないヤムチャが好きという声もありました。

(マグミクス編集部)

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