マグミクス | manga * anime * game

かつて子供たちが駆け込んだ夢の場所。「ファミコンショップ」の思い出

ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)が大流行した1980年代半ば以降に街のあちらこちらに現れたファミコンショップは、時代の流れとともに姿を消し、今はあまり見かけなくなりました。学生時代にファミコンショップへ通い詰めたライターの早川清一朗さんが、当時の思い出を語ります。

消えゆくファミコンショップ

現代のビデオゲームショップのイメージ (C)John Williams/123RF
現代のビデオゲームショップのイメージ (C)John Williams/123RF

 2019年1月20日、千葉県のゲームショップ「ファミコン倶楽部」市川店と中山店が閉店しました。また2018年4月には、数々のゲーム業界の著名人が常連となっていた、「ゲームズマーヤ」(東京都江戸川区)が35年の歴史に幕を閉じています。

 これらのニュースを聞いたときに筆者の脳裏をよぎったのは、「そういえば、自分が通っていたファミコンショップはどうなったんだろう?」という想いでした。

 筆者が子供の頃は、街のあちらこちらにファミコンのカセットの販売や中古買取を行う店がたくさんあり、一様に「ファミコンショップ」と呼ばれていました。

 記憶の底をさらうようにして思い出した店の数は6つ。筆者が住む、人口10万人に満たない地方都市にしてこの数です。当時どれだけ大量のファミコンショップが存在していたのかよくわかります。ファミコンの時代が終わっても新たなゲーム機を取り扱い、20年ほど前にはまだまだ元気な姿を見せていた店も多かったと記憶しています。

 この記事を書く前に、かつてのファミコンショップがどうなっているか調べるため、街を歩いてみました。

 残っていた店の数は、ゼロでした。

 当然そうなっているだろうとは思っていましたが、実際に自分の足と目で確認してみると、やはり寂しいものです。小~中学生時代の自分や友達が、必死に貯めたお小遣いを握りしめて駆け込んだお店は、コンビニやクリーニング店、空き店舗へと姿を変えていました。

 なぜこうなったのかを考えると、古本や中古CDも取り扱う複合店舗化、ゲームアプリの普及やダウンロード販売の登場による実店舗の不要化、経営者の高齢化、そもそも利益の出る商売では無くなった……など、いくらでも原因を思いつきます。時代が変わったということでしょう。

 それでも、当時の僕らが夢中になったお店は確かにそこにあったのです。実際に店舗を巡ってみるなかでいろいろな記憶が蘇ってきたので、少し書き残しておこうと思います。

【画像】ファミコンカセットも販売! 秋葉原のレトロゲーム専門店(4枚)

画像ギャラリー

1 2