ファミコンソフトが発売された最後の年はどんなゲームが出ていた? 今も人気の名作
ファミコンのソフトが最後に発売された1994年は多くの名作が世に出ました。スーパーファミコンが全盛の時代でも関係なく、ファミコンソフトとして輝きを放った、歴史を締めくくった素晴らしいソフトを紹介します。
あえてファミコンから発売することでゲームファンの胸を熱くした作品たち
1983年に発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)は、ゲーム業界に多大な影響を与え、数々の名作ソフトを輩出しています。1990年に発売されたスーパーファミコンの登場で、新たな時代が幕を開けましたが、ファミコンソフトはその後も1994年までソフトの発売が続けられていました。この記事では、ファミコン「最後の年」である1994年に発売されたソフトのなかから、人気を集めた作品を紹介します。
1994年に発売されたファミコンソフトのなかでも特筆すべき作品のひとつは、ハドソンから発売された『高橋名人の冒険島IV』です。この作品はもともと1986年に『高橋名人の冒険島』としてリリースされ、その後シリーズ化された作品でした。
任天堂公認ソフトとしてはファミコン最後の作品で、ゲームファンからも注目を集めていたソフトです。ファミコン版として発売された『高橋名人の冒険島IV』は、完成度の高いゲームとして評価されていながら流通数が少なく、今なおネットオークションで高値で取引されることもあるほどの人気を誇ります。
YouTubeでのプレイ動画などもいまだに人気で、ゲームファンからは「ファミコンでこんなクオリティの高い作品が出せるなんて」「1994年にファミコンで勝負する発想が素晴らしい」と、今も称賛の声が寄せられています。
1993年にJリーグが開幕し、日本中がサッカーで盛り上がった翌年に発売されたサッカーゲームが、『Jリーグウイニングゴール』でした。このゲームは、ドリブルで攻め込むより、パスを駆使してチームワークで攻める方法で点を取りにいくという特徴を持っていたので、サッカーに詳しい人の方が上手にプレイできたようです。
同作が発売された1994年といえば、日本が惜しくも参加できなかった、ワールドカップがアメリカで開催された年でした。そんな悔しさを持ったサッカーファンからも、注目を集めていた作品でもあったのです。当時を振り返って、「チーム名や選手名が実名だったから感情移入できた」「サッカーゲームだけど、内容はもちろんBGMも良かった」などの声もあり、サッカーブームに乗って多くのファンを楽しませました。
最後に紹介する『ファイナルファンタジーI・II』は、当時のスクウェアから発売された「ファイナルファンタジー」シリーズの第1作・第2作が一緒に収録された作品です。基本的にオリジナル版のまま移植されていたため、ファンの間では「I・IIのどちらからでもプレイできたのが良かった」「特典として攻略本が同梱されているのが嬉しかった」などと、発売当時お得に楽しめたという声が多く出ています。
※本文の一部を修正しました。(2023.7.11 08:34)
(LUIS FIELD)