俺たちの『モンスターファーム』が帰ってくる! 「音楽から誕生」の仕組みも再現?
かつて70万本以上の売り上げを誇った育成シュミレーションゲーム『モンスターファーム』が、携帯アプリ、Nintendo Switch用に移植され、2019年内に配信されることが明らかになりました。当時画期的だった、音楽CDからモンスターを再生する「モンスター再生機能」はどう生まれ変わるのでしょうか。
音楽CDからモンスターを再生する、”嬉しい手間”もリニューアル

1997年にテクモ(現・コーエーテクモゲームス)より発売されたプレイステーション用ゲームソフト『モンスターファーム』が、ネットを介した対戦機能やモンスター再生機能を新しく実装した上で、iOS、Android OS、ニンテンドーSwitch向けに配信されることが明らかになりました。ダウンロード販売のみで、2019年中の配信を予定しているといいます。
このニュースはもちろん、当時ゲームを楽しんだファンにとって大変嬉しいことで、Twitterなどではたくさんの期待の声があがっています。
しかし、当時遊んでいたファンであればなお、「モンスターの出現(召喚)方法にはどんな手段が採用されるのか?」、という点に引っかかってしまう人も多いのではないでしょうか。
というのも、20年以上前に発売された『モンスターファーム』が他の育成ゲームと違って画期的だった点は、「音楽CDを読み込ませ、そのデータから育成モンスターを出現させる」という”モンスター再生機能”だったからです。
今からするとアナログ的にも見える再生機能ですが、当時遊んだプレイヤーのなかには「このCDからはどんなモンスターが生まれるだろう?」といった好奇心と、モンスター出現の“手間”にこそゲームの醍醐味を感じる人も多く、「レアなモンスターが出現するCDは誰のどのCDか、自分はどうやって入手してきたか……」など、今でも語りだしたら止まらない話題のひとつでもあるのです。
今回新たにスマートフォンとニンテンドーSwitchに移植される『モンスターファーム』では、独自のデータベースを用い、CDタイトルやアーティスト名を検索して打ち込むことでモンスターが生まれる、というシステムが採用されるといいます。
独自のデータベースを開発してまで、”音楽からモンスターを誕生させる”システムを再現することは、当時のファンであれば胸が高なります。また、QRコードやバーコードといった複写が簡単なものとモンスターを結びつけるわけではなく、”検索させる手間”をあえて作るシステムは、育てるモンスターに対してより愛着を湧かせることにもつながるでしょう。