初代ガンダムの良き兄貴分たちの残酷すぎる最期 「悲しいけど、これ…」
イケメン兄貴のカッコ良すぎる死に様
![スレッガー・ロウは、この機体に乗って壮絶な死を遂げた…「MG 1/100 Gファイター [ガンダム Ver.2.0用 V作戦モデル]」(BANDAI SPIRITS)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2023/07/230706-gundam-02-300x146.jpg)
3人目は、リュウの補充要員としてホワイトベースに配属されたパイロットのスレッガー・ロウです。第31話「ザンジバル追撃!」では、ホワイトベースの主砲の砲撃手を務めて活躍し、その後もGファイターのパイロットとして戦果を重ねます。
また女性だけでなく、子どもたちにもフレンドリーに接するスレッガーは、若いパイロットや乗組員の多いホワイトベースの兄貴分的な立場になっていきます。
そして第34話「宿命の出会い」では、元婚約者のありがたい申し出をかたくなに拒み、失礼な言動を続けるミライ・ヤシマに、スレッガーは平手打ちして、諭します。感情的になっていたミライを冷静にさせたスレッガーの行動は、まさに兄貴のようでした。
そんなスレッガーの最期は壮絶でした。ドズルが乗る巨大モビルアーマー「ビグ・ザム」との激闘のなか、ビグ・ザムの強固なバリアシステムを突破するには、至近距離からの攻撃が有効だとスレッガーは判断します。そしてアムロに対し、自機がやられることも覚悟していると告げ、「私情は禁物よ」「悲しいけど、これ戦争なのよね」とつぶやいて突撃しました。
スレッガーの決死の攻撃で生まれた隙を突き、最終的にガンダムがビグ・ザムを撃破しましたが、スレッガー機はビグ・ザムのクローに捕まり、スレッガーの身体はコクピットから宇宙空間に投げ出されて戦死しました。
今回紹介した3人の兄貴分たちは、生きていれば連邦軍のなかで大きな役割を担っていたことでしょう。仲間思いで頼りになる人物ほど早く死んでいく様は、まさに「悲しいけど、これ戦争なのよね」というスレッガーの言葉が示す通りなのかもしれません。
(LUIS FIELD)