大人になってからわかった? 『風の谷のナウシカ』の謎シーン3選
複雑な間柄だった? クシャナとクロトワの本当の関係

最後は、トルメキア軍の将軍(原作マンガでは王女)クシャナの副官であるクロトワについてです。
クロトワは映画のなかで、本心がわからない男として描かれています。普段はとぼけた感じを装っているものの、クシャナが行方不明になったときには「やっとめぐってきた幸運か?」などと呟いており、心からクシャナに忠誠を誓っているわけではなさそうでした。
そんなふたりの関係性は、アニメを観ただけだと「よくわからない」と感じるのは無理もありません。実は、原作マンガのクロトワには「クシャナを監視し、抹殺することを命じられた刺客だった」という設定があるのです。
原作マンガのほうで登場するクシャナの父・ヴ王は、正統な血筋であるクシャナを脅威に感じ、粛清しようと策謀を巡らせます。そのための刺客として送りこんだのがクロトワでした。しかし、クロトワはその命令を遂行したとしても、口封じに殺されることを予想していました。そこで自分の正体をクシャナに見破られたあとは、ヴ王を裏切ってクシャナに寝返ります。
アニメのなかで、クシャナとクロトワは主君と家来という関係性ながら、何やら複雑な事情がありそうに見えたのは、このような原作マンガの設定が影響したのかもしれません。
長編の原作をアニメ映画に落としこむ以上、すべてを事細かに描写するのは不可能です。もし、ほかにも気になったシーンやわからないシーンなどがあった方は、『風の谷のナウシカ』の原作マンガを読んでみると解決するかもしれませんね。
(LUIS FIELD)


