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『キャッツ・アイ』アニメ放送から40年 視聴率「激戦区」で記憶に残ったラブコメ展開

TVアニメ放送から40年を迎えた『キャッツ・アイ』。セクシーなレオタードによるエンディングはエアロビブームの火付け役になったと言われています。印象的な主題歌のほかにも、各方面に与えた影響について振り返ります。

実は重要だった「ラブコメ要素」

アニメ「キャッツ・アイ 1期&2期 コンプリート DVD-BOX」
アニメ「キャッツ・アイ 1期&2期 コンプリート DVD-BOX」

 本日7月1日は、40年前の1983年に人気マンガだった『キャッツ・アイ』がTVアニメとして放送開始した日です。いまだに多くの人の記憶に残り、根強い人気を誇る作品の魅力について振り返ってみましょう。

※『キャッツ・アイ』の真ん中にハートマークが入るのが正式なタイトルですが、サイトの仕様上の都合により「・」で代用します。

 もともと『キャッツ・アイ』は1981年に「週刊少年ジャンプ」で読み切り作品として掲載された作品でした。手がけたのは後に『シティーハンター』でも大ヒットを飛ばす北条司先生。この読み切りが好評だったことから連載が即決定、読み切り掲載の11週後には連載がスタートする異例の早さでした。ちなみに『キャッツ・アイ』は北条先生の連載デビュー作品にあたります。

 当時の「ジャンプ」は『リングにかけろ』をはじめとする格闘アクション系と、『Dr. スランプ』と言ったギャグ系で占められており、『キャッツ・アイ』のような大人の女性が主人公の作品はありませんでした。その点からも「ジャンプ」としては珍しいジャンルの作品だったと言えるでしょう。

『キャッツ・アイ』はジャンルとしては、怪盗という要素からアクションものと言えるかもしれません。しかし、その内容を追っていくと、むしろアクションよりもキャラクターの心の動きを中心にストーリーが展開する要素の方を強く感じます。

 筆者が思うに、『キャッツ・アイ』は『ジャンプ』で初めて「ラブコメ要素」を前面に押し出した作品ではないでしょうか?

「キャッツ・アイ」という名前で怪盗として美術品を奪う主人公・来生瞳。瞳の恋人でありながら警察官としてキャッツ・アイを捕まえようとする内海俊夫。このカップルのやり取りが物語の軸となっていくのが定番の展開です。

 さらにメインで活躍する女性陣も、王道的なヒロイン要素を持った次女の瞳を中心に、長女の泪は大人の色香を持つお姉さんタイプ、三女の愛は明るくてボーイッシュな末っ子と、要素を分散したことも後のラブコメマンガに先んじたアイデアでした。

 これ以降、黄金期に入っていく『ジャンプ』の作品群にアクションとギャグに加えて、ラブコメをラインナップさせたと考えると、『キャッツ・アイ』の功績は思った以上に大きなものでしょう。

 そう考えていくと、『キャッツ・アイ』は「ジャンプ」にこれまでにない要素を加えた作品で、読み切り時から読者の心に響いたのも当然と言えるかもしれません。そして、『キャッツ・アイ』は「ジャンプ」だけではなく、アニメになったことで日本中を巻き込んだ一大センセーションを起こすこととなるのでした。

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