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『キャッツ・アイ』アニメ放送から40年 視聴率「激戦区」で記憶に残ったラブコメ展開

エアロビブームの陰の立役者となった主題歌

歌番組などでも知名度を上げた主題歌「CAT'S EYE」を収録したCD「アニメ・ミュージック・カプセル『キャッツ・アイ』」(SOLID)
歌番組などでも知名度を上げた主題歌「CAT'S EYE」を収録したCD「アニメ・ミュージック・カプセル『キャッツ・アイ』」(SOLID)

『キャッツ・アイ』が放送された時間枠は関東圏では月曜日19時台、日本テレビ系列です。この時間枠は長年にわたって激しい視聴率競争が行われていました。TBS系列は人気クイズバラエティ番組だった『クイズ 100人に聞きました』が、テレビ朝日系列では同じアニメ作品である『忍者ハットリくん』という高視聴率番組があったからです。

 このふたつに挟まれたアニメ版『キャッツ・アイ』でしたが、作品としてはかなり成功したものとなりました。まず主題歌であるオープニング曲「CAT’S EYE」の大ヒットがそれを証明しています。

 杏里さんの歌った「CAT’S EYE」は高い知名度を誇り、今でも『キャッツ・アイ』を代表する曲となりました。この年の12月に行われた『第34回NHK紅白歌合戦』にも出場。翌1984年春には、第56回選抜高等学校野球大会入場行進曲に、アニメ主題歌としてはセンバツ初の採用となりました。

 また、同じく杏里さんが歌ったエンディング曲「Dancing with the sunshine」も、映像を含めて大きな話題となります。来生三姉妹がレオタードでエアロビクスダンスを踊るシーンは大変印象的でした。

 ちなみに三姉妹の怪盗姿は今ではレオタードとなっていますが、北条先生は当初ボディスーツのつもりでデザインしたそうです。これに待ったをかけたのがジャンプ編集部でした。その結果、色気を前面に出したレオタード姿で活動する怪盗になったそうです。

 アニメではあくまでも1話完結のストーリーに仕上げているためか、原作マンガとは異なる展開も多々ありました。レギュラーキャラクターもかなり整理され、アニメでは未登場に終わったキャラクターも少なくありません。

 こうしてアニメは全36話、3クールほどで終了しました。世間的な話題にはなりましたが、視聴率激戦区で放送されたため、思ったよりも数字が取れなかったことで終了することになったようです。しかし、間に別会社によるアニメ作品『ガラスの仮面』を半年ほど挟んだ後、異例の第2シーズンが開始されました。

 この第2シーズンではよりセクシーさに重点が置かれており、オープニング映像は当時のアニメファンの間でも話題になっています。第2シーズンではよりオリジナル要素が増し、アクションシーンが多い作風になっていました。

 結果的に第2シーズンの放映話数は全37話。第1シーズンと合計してゴールデンタイムで1年半もの長期にわたって放送されていたのですから、視聴率はともかくとして話題性のあった作品だったと言えるでしょう。近年では他作品との共演も少なくなく、今なお衰えない人気作だと言えると思います。

(加々美利治)

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