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ファミコンと同時発売だった『ポパイ』と『ドンキーコング』には「不思議な因縁」が?

1983年7月15日に発売されたファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)は、この7月に40周年を迎えました。ファミコン本体の発売と同時に、『ドンキーコング』『ドンキーコングJr』『ポパイ』の3タイトルが発売されましたが、実は『ドンキーコング』と『ポパイ』には浅からぬ因縁があります。それはどういうものだったのでしょうか?

ファミコン以前から知名度が高かった2作品

1983年7月、ファミコン本体と同時に発売されたソフトのひとつ、『ドンキーコング』(任天堂)
1983年7月、ファミコン本体と同時に発売されたソフトのひとつ、『ドンキーコング』(任天堂)

 1983年7月15日にファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)が発売されたてから、40周年の節目を迎えました。ファミコン用のソフトは、『ドンキーコング』『ドンキーコングJr』『ポパイ』の3タイトルが同時に発売されましたが、実は『ドンキーコング』と『ポパイ』には浅からぬ因縁があります。それはどういうものだったのでしょうか?

 ファミコンが発売されてから40年、最初に買ってもらったカセットに強い愛着を持っている方も多いでしょう。筆者が買ってもらったのは『ナッツ&ミルク』というタイトルで、丸くて可愛い主人公の「ミルク」を操り、敵をかわしながらステージを攻略するアクションパズルゲームでした。

 後に1000を超えるタイトルが発売されたファミコンですが、本体と同時に発売されたローンチタイトルは『ドンキーコング』『ドンキーコングJr』『ポパイ』の3本でした。「たったの3本?」と思う方もいるかもしれませんが、当時としては、カセットを入れ替えるだけで別のゲームを遊べるというのは、子供たちにとっては革命的な出来事だったのです。

 この3タイトルのなかでも、『ドンキーコング』の存在感は群を抜いていました。1981年にアーケードゲームとして発売された『ドンキーコング』は圧倒的な支持を集め、『スペースインベーダー』や『パックマン』に続くヒット作品として高い知名度を誇りました。

 任天堂がファミコンの発売前から展開していた「ゲーム&ウォッチ」でも『ドンキーコング』が発売されており、ゲームセンターには縁が遠い子供たちも親に買ってもらったり、友だちに借りたりして遊んでいたものです。

 一方、『ポパイ』の知名度もかなり高いものがありました。当時はたびたびTVアニメが放送されており、子供たちはポパイが缶詰入りのほうれん草を食べてピンチを脱する姿に喝采を送っていたものです。ゲームとしては、1981年にゲーム&ウォッチ版が、1982年にアーケード版が発売されており、ファミコンのローンチタイトルに選ばれたのもうなずける話です。

『ドンキーコング』と『ポパイ』の両タイトルにある因縁は、「『ドンキーコング』はもともと『ポパイ』として開発される予定だった」というものです。

【画像】懐かしすぎ! パカッと開いて遊んだ「ゲーム&ウオッチ」の『ドンキーコング』(7枚)

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