「りぼん」読者1000人の熱い思いから見える、さまざまな人生の「名場面」
2019年7月から東京で始まり、各地で順次開催される「特別展 りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号」京都会場での展示が2019年10月末から始まります。「りぼん」を愛読した1000人の「熱い思い」を集めると、そこにはさまざまな人生の記憶が掘り起こされていました。
「りぼん」読者の「あるある」エピソードとは?

2019年7月より東京で始まった「特別展 りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号」が京都に会場を移し、2019年10月30日(水)から京都高島屋で展示を開始します。少女マンガ誌「りぼん」とともに育った大人世代には、どのような「りぼん」の思い出があるでしょうか。「りぼん」をテーマとした同人誌の制作経験があるライターのさくらいみかさんが、1000人の「りぼんっ子」から寄せられたさまざまな声を紹介します。
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小学生のころに教室でよく聞いた「りぼん派? なかよし派?」という会話を、大人になっても聞く機会がちょいちょいあります。そして年齢が近い者同士だと、まるで当時の同級生かのように「あった、あった!」と共通の思い出にトリップし、いきなり「りぼん」トークが始まったりするものです(少なくとも私の周りでは!)。
創刊から64年なので、70代より下の世代なら思い出がある人も多いはず。そんな「りぼん」にまつわる思い出をネットで募集したところ、1953年~2000年生まれという広い世代の1000人から投稿がありました。その結果は私も含めたユニットで出した同人誌「りぼんメモリアル」に掲載しています。
例えば、一番多くの人に読まれていた1980~90年代の読者からよく聞くのは、こんな「あるある」エピソード。
【いまだに初恋の人は?という質問に「ときめきトゥナイト」の真壁俊と答える(1976年生まれ)】
【高校生になったら「天使なんかじゃない」みたいな学校生活が送れると信じ込んでいた(1980年生まれ)】
【いまだに「ママレード・ボーイ」の銀太派か遊派か盛り上がれる(1983年生まれ)】
【小学生のとき「GALS!」のファッションをマネする子が多かった(1989年生まれ)】
【岡田あーみん先生を好きだと周りになかなか言えなかった(1974年生まれ、ほか数名)】
子供時代だと、4歳違うと小学生と高校生だったりするので、年齢がズレると「思い出の作品」はかなり違ってきますが、「りぼん」のふろくは1960年生まれ世代からずっと変わらず、日用品として、あるいは友だちとの交流ツールとしての役割も果たしてきました。
【陸奥A子先生のふろくのノートで、友人5人と交換日記を書いてました(1960年生まれ)】
【全員プレゼントの、小椋冬美先生の絵柄のピンクのくしは20年以上愛用してました(1966年生まれ)】