『北斗の拳』ジャギが悪に堕ちた真相? 彼を慕った「少女の悲劇」とは
『北斗の拳』に登場する北斗4兄弟の三男・ジャギは、公式サイトのアクセスランキングで上位にランクインすることもある注目キャラです。本編で悪行の限りを尽くしたジャギですが、幼少期は平和に過ごしていました。なぜ彼は悪の道に進んでしまったのでしょうか……?
かつては平和な日々を過ごしていたジャギ
今年2023年9月に連載開始から40周年を迎える『北斗の拳』は、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが主人公の物語です。魅力的なキャラクターたちによるバトルアクションが好評で、今もなお人気に衰えはありません。
その『北斗の拳』公式サイトでは各キャラクターのアクセスランキングが公開されていますが、時にケンシロウをも上回るアクセス数を記録しているのが、北斗4兄弟の三男・ジャギです。
かつてジャギは、長男のラオウ、次男のトキ、そしてケンシロウとともに、師匠のリュウケンのもとで修行の日々を過ごします。しかし、北斗神拳の伝承者にケンシロウが指名されると、納得のいかないジャギはケンシロウを襲撃しました。
ですが、あえなく返り討ちにあい、秘孔を突かれて顔面を歪まされたこともあって、さらにジャギはケンシロウを逆恨みします。挙げ句、ケンシロウのライバルであるシンをそそのかし、ユリアを強奪させました。
また、ジャギは自身の身体にケンシロウと同じ7つの傷を刻み、ケンシロウの名を騙って悪行を重ねます。
こうしたジャギの暴挙は止まらず、復讐のためならどんな汚い手も使い、ケンシロウの怒りを買いました。その結果、ケンシロウに圧倒的な力の差を見せつけられ、ジャギは命を落としたのです。
ですが、かつては北斗神拳の伝承者候補だったジャギが、どうしてそこまで悪に染まってしまったのでしょうか。実は、彼の心を歪ませる原因となった若い頃のエピソードが、『極悪ノ華 北斗の拳 ジャギ外伝』のなかで語られています。
この物語によると、ジャギは赤子の頃にリュウケンに命を救われ、彼のもとで平和に過ごしていました。当初リュウケンは、ジャギを北斗神拳伝承者の候補と見ておらず、ラオウやトキを候補者に迎え入れます。
父親同然のリュウケンに認めてもらえず、鬱屈した気持ちを抱えながらも、ジャギは自己流で修行に励みます。さらに年下のケンシロウが新たな候補に現れたことで、ジャギの感情は爆発し、たまたま現われた道場破りを袋叩きにしました。その姿に強い覚悟を感じ取ったリュウケンが折れ、ようやくジャギを伝承者候補にしたのです。