ひとりで何回裏切るの? 『ガンダム』の衝撃的な「裏切り者」キャラクター
悪女とも囁かれる『機動戦士Zガンダム』のレコア・ロンドや『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のニナ・パープルトンの他にも、『ガンダム』シリーズには仲間を裏切るキャラクターが多く登場しています。ファンに衝撃を与えた裏切り者キャラを振り返ります。
「裏切り」で人間らしさを表現?
『ガンダム』シリーズの魅力といえば、モビルスーツ同士がぶつかる激しい戦闘シーンが思い浮かびますが、戦いだけでなく、戦いを通して生まれる複雑な人間模様もストーリーに深みを与えています。これまでの長い歴史のなかで、「仲間の裏切り」も数多く描かれてきました。今回は、ガンダムシリーズ作品のなかで、ファンに衝撃を与えた裏切り者キャラを紹介します。
※この記事では『機動戦士ガンダム』Z』『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』のキャラの生死に関わる記述があります。
まずは『機動戦士Zガンダム』に登場するレコア・ロンドから。エゥーゴに所属し、スパイ活動を行っていた女性キャラクターです。戦争社会のなかでも「女性として認められたい」という気持ちの強かったレコアは、パプテマス・シロッコとの出会いをきっかけにティターンズへ寝返ってしまいます。
ネット上で「悪女」と言われることの多いレコアは、最後には「男たちは戦いばかりで、いつも女を道具に使うことしか思いつかない」と述べて戦死しました。幼くして両親と故郷を失い、戦争に振り回されたレコアの苦悩に同情するファンが多いのも事実です。
恋愛がらみで裏切ったキャラクターは他にもいます。『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のニナ・パープルトンは、ガンダム史上最も名高い悪女キャラです。彼氏である主人公コウ・ウラキと、元カレである敵キャラとの間で揺れ動き、最終局面でコウに銃口を向けました。
支離滅裂な言動を繰り返すニナに対して、「見るたびにイライラする」「ニナの言動に耐えられないんだが……」という声も多くありました。
寝返りキャラといえば『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラも有名です。ハイスペックで人気の高いメインキャラのザラは、所属をコロコロと変えているため裏切り者としての印象が強いようです。本編だけでも4度の裏切りと復帰を繰り返しており、「ちゃんと理由があるのはわかるけど、かっこわるいよね」という評価も。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するマクギリス・ファリドは、友人と友人の妹である婚約者を裏切った上、幼馴染のカルタ・イシューの抹殺を画策しました。
貧困層で生まれたマクギリスは、名門家に養子として迎えられたあとにも性的虐待を受けて育ちます。そうした悲しい過去からか、大切な友人を道具として扱い裏切っていきます。最後には同じく幼馴染のガエリオ・ボードウィンに討ち取られ、ガエリオに看取られながら涙を流して死亡しました。
(マグミクス編集部)