【漫画】「カラーチョコスプレー」にハマる女子 職場の理不尽に耐え抜いた後の「ご褒美」とは?
今日の帰宅後のご褒美はカラーチョコスプレー&バニラアイス。想像しただけで1日の勤務もやり抜ける! そう思っていた花田もねでしたが、トラブルが続き……。漫画家・井上まいさんが連載中の『大丈夫倶楽部』が「幸せな気持ちになる」と話題です。
思うがままにトッピングできる「幸せ」
会社員の花田もねは、通勤電車のなかでうれしそうでした。今日は仕事を終えて家に帰ると、大好きなカラーチョコスプレーが待っているのです。帰宅後のご褒美はカラーチョコスプレー&バニラアイス。想像しただけで1日の勤務もやり抜ける! そう思っていた花田さんでしたが、トラブルが続き……。
漫画家・井上まいさん( @omo_mai )による創作マンガ『ハッピーチョコスプレー』がTwitterで公開されました。本作は「マンガ5」にて連載中の『大丈夫倶楽部』の第33話。「大丈夫」になるのが生きがいのOL・花田もねと周囲の人びとの日常を描いたハートフル・ストーリーで、「次にくるマンガ大賞2023」のWebマンガ部門ノミネート作品です。
読者からは「すごい分かる」「最強すぎる」「私も時々する」「チョコスプレーストックしてある」「小さい頃、あれがかかってるだけで特別な感じがしたなあ」「これ読んで食べたくなった」「幸せな気持ちになった」などの声があがり、Twitter投稿には4.4万いいねの反響が集まっています。
作者の井上まいさんに、お話を聞きました。
ーー井上まいさんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
その当時長く続けていた職業をこの先も続けるか辞めるか考える時期があり、身辺整理のなかでどうしても漫画家業の選択肢を手放しきれず、もしも今の全力、精いっぱいで描いた作品を現場の人間に目の前で否定されれば諦めもつくと、現場の判断を確認したくて複数の編集部に持ち込みのアポを取れるだけ取り、1日に詰め込んで回りました。
ありがたい話ですが、そこで担当についていただいた方がいらっしゃったのでデビューも決まり、今もマンガの仕事を続けています。
ーー『大丈夫倶楽部』のお話が生まれたきっかけはありましたか?
最初は同人誌にする予定で作っていたストーリーで、「自分自身ではどうにもできないことだけど、何とかやっていくしかない」みたいな、その当時の状況が出発点になっています。本当にたまたま、内容を練っていた頃に「マンガ5」編集部に声をかけていただき、ほかにもう1案も加えて提案した結果、こちらが選ばれました。
ーー第33話『ハッピーチョコスプレー』にはたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
どちらかといえばニッチな欲求寄りのエピソードとして描いた話なので、多くの引用リツイートがあり意外でしたが、だからこそTwitterユーザーに共感してもらえる話なのかも、という納得もあります。
ーー『大丈夫倶楽部』の電子書籍が4巻まで発売中です。収録内容や見どころなどをご紹介いただけますか?
単行本1冊ずつでまとまった構成になるように話を組み立てているので、それぞれの巻の違ったコンセプトや空気感も味わってもらえたらうれしいです。
また、連載はタテ読みですが、連載当初からヨコ読みにも対応できる原稿作りをしているので、ぜひともどちらの読み口もお試しください。
ーー『大丈夫倶楽部』は「次にくるマンガ大賞2023」のWebマンガ部門にノミネートされています。ノミネートを受けてのお気持ちや、読者へのメッセージがあればお願いいたします。
2022年に続いてということで、今の状況として、ノミネートされていなかったらむしろどうしたものかと思い悩んだと思います。そうならずに済んだのは、エントリー票を投じて下さった読者の皆さんと、惜しみなく広報に力を入れて下さる編集部のおかげです。
本投票の期間中も推薦や応援の声、ファンアート、話題にしていただいてありがたい限りでした。作品に触れてもらえる大きな機会になったと思います。ありがとうございます。
(マグミクス編集部)