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大人こそ泣く? いい意味で「詐欺」と言われた感動的アニメ・特撮映画

かわいらしいキャラクターとポップなタイトルなど、一見子供向けに見えても、思わぬところで涙腺を刺激する「大人泣かせ」なファミリー映画は数多く存在します。有名どころでいえば『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』などが例に挙げられますが、他にはどのような作品が大人たちの涙を誘ってきたのでしょうか。

かわいらしいゆるふわ冒険譚かと思いきや……

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』場面写真 (C) 2019日本すみっコぐらし協会映画部
『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』場面写真 (C) 2019日本すみっコぐらし協会映画部

 子供の付き添いで映画を観に行ったら、逆に自分の方が泣かされた……という経験をした大人の方も多いのではないでしょうか。たとえば劇場版『クレヨンしんちゃん』はその典型的な例でしょう。シリーズ屈指の傑作と名高い『オトナ帝国の逆襲』(2001年)や『アッパレ!戦国大合戦』(2002年)は、子供だけでなく大人たちも感動の渦に巻き込んだことは有名です。

 そんな「大人泣かせ」なファミリー向け映画は他にも存在します。今回はいい意味で予想を裏切り、反響を巻き起こした近年の3作品をご紹介しましょう。

●「逆詐欺映画」と絶賛された『映画 すみっコぐらし』

 予想外に大人たちを泣かせた映画といえば、2019年11月8日に公開された『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が筆頭に挙げられます。同作のあらすじは、ひょんなことから絵本に吸い込まれたすみっコたちが、その先で一匹の「ひよこ?」に出会い、絵本のなかを旅するというものでした。

 そのゆるい見た目に反するしっかりとしたストーリー構成が注目を集め、映画初日満足度(11月9日ぴあ調べ)は首位を獲得しています、11月9日~10日の国内映画ランキングでも邦画部門第1位にランクインしていました。

 そんな同作は、物語の中盤までは、かわいらしいキャラクターたちの冒険譚なのですが、終盤で「ひよこ?」の正体が明らかになると物語は一変します。

 絵本という設定を逆手にとった残酷な真実とそこからの切ない展開に対し、気を緩めていた大人たちは次々に涙を誘われたようです。当時、SNS上では「逆詐欺映画」がトレンド入りし、ネット上にも「ラストからエンドロールまで全部泣いた」「まさか、すみっコたちに泣かされるとは……」「ひよこ?の幸せを全力で願わずにはいられなかった」などのさまざまな感想が投稿されました。

 ちなみに2023年11月3日(金・祝)には、第3作目となる『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』が公開されます。今度の舞台は、森のなかの不思議な工場とのことですが、いったいどのような物語が描かれるのでしょうか。

【画像】映画『すみっコぐらし』のエンドロールを思い出す? 感動的な「ひよこ?たち」の集まった姿を見る(4枚)

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