「宇宙の法則が乱れる!」FF界屈指の人気ラスボスが『FF5』で残した爪痕とは
『ファイナルファンタジーVII リメイク』や『ファイナルファンタジーVIII リマスタード』など、過去の「ファイナルファンタジー(FF)」シリーズ作が再び掘り起こされ話題を集めています。FFシリーズ作のなかでも、「ラスボス」(最終ボス)の概念と存在感を強く印象づけたのが、『FF5』のネオエクスデスでした。
「一本の木」から誕生した暗黒魔導士エクスデス

エンディングを目指すプレイヤーの前に立ちはだかる最後の敵……ラストボス。その呼びやすさから”ラスボス”と略されることが多いものの、圧倒的な強さや有無を言わさぬ存在で、ゲームにおいて最も印象深い敵と言っても過言ではありません。
本記事で取り上げる「エクスデス」も例外ではなく、生い立ちや発言、そしてラストバトルでの形態変化など、初登場時から現在に至るまでにいくつも爪痕を残しています。
エクスデスとは、1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジーV』(FF5)に登場する魔道士。大仰な衣装こそ纏っていますが、中身は人間でも魔族でもなく、その正体はムーアの大森林に生える1本の木なのです。
明確な意思を持たない木に邪悪な思念が集まってエクスデスが生まれたわけですが、ゲーム中最大の敵となるラスボスの正体に、当時のプレイヤーはたいへん驚いたのではないでしょうか。
魔道士というだけあって、純粋な戦闘能力の高さも半端ではありません。過去に自らを封印した”暁の4戦士”の一人「ガラフ」と対峙した際は、ファイガやグラビガといった強力な魔法に加え、フレア、ホーリー、メテオなどの高位魔法も軽々と発動します。
さらに体力が尽きてもなおガラフが立ち向かってくると、「怒りや憎しみでは私を倒せぬ!」と一蹴。結果的にこの戦いでガラフを死に至らしめ、コントローラーを握るプレイヤーに大きな絶望感を与えました。