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【漫画】なぜ「祈る」時間が大切なのか? お坊さんが語る「合掌」の話に「そういう事か」

法事で、お坊さんの話に耳を傾ける女性。お坊さんの「合掌」の話を聞きながら、彼女は自身の生き方を振り返り…。作者のへケメデさんにお話を聞きました。

「目の前の物事」に向き合えてる? 顧みるきっかけに

「合掌」は手のなかに何かを握りしめているとできなくて? (へケメデさん提供)
「合掌」は手のなかに何かを握りしめているとできなくて? (へケメデさん提供)

 法事に参加した女性はお坊さんから「合掌して祈ること」についての話を聞きました。お坊さんは、“故人のために真摯に向き合う時間を作ってほしい”という言葉で話を締めくくります。話を聞いた女性は「目の前の人、出来事にきちんと向き合えているのだろうか?」そんなことを自問自答するのでした。

 へケメデさん(@hekemede)による創作マンガ『祈るように日々を生きたい』がTwitter上で公開されました。いいね数は3.5万を超えており、読者からは「ありがたいお話でした!」「祈るってそういう意味か!素敵です」などの声があがっています。

 作者のへケメデさんにお話を聞きました。

ーーヘケメデさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 オリジナルのキャラクター・かぱちんが生まれたときに、最初はイラストなどを描いていたのですが、「マンガのほうが広く見ていただきやすいのでは?」と思い、マンガにチャレンジしました。

今作のように一見「え? かぱちん描かれてなくない?」というようなマンガにも、必ずどこかに描き込まれております。気が向いたら探してみてください。

ーー今回の作品『祈るように日々を生きたい』が、生まれたきっかけなどはありますか?

 私自身の実体験に基づいて、感じたことを描きました。実際の法事の間も「喪服は窮屈だなぁ」とか「時間が中途半端だけど、夕飯はどうしようかなぁ」とか、故人のために集まりつつも心が別のところにある瞬間がたくさんあり、お坊さんのお話にハっとした次第です。

お坊さんが語る「祈り」とは (へケメデさん提供)
お坊さんが語る「祈り」とは (へケメデさん提供)

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 今は「タイパ」なんて言葉があるくらい「短い時間でいかにたくさんのことをこなせるか」が偏重されているように私は感じているのですが、みんな無意識に「ながら」だったり「次は、次は、その次は」と段取りに追われているのかなと感じるコメントが多かったです。

すべてにお返事は差し上げられなかったのですが「子供にちゃんと向き合えていない」だったり「せっかくの娯楽の時間なのに味わえていない」だったりと、「わかるわかる…大事なものにちゃんと向き合いたいよねぇ…」と逆に私のほうが共感してぶんぶん頷きながら拝読しておりました。

ーー作品のなかで語られている言葉が非常に印象的で、とても考えさせられました。ヘケメデさんが特に気に入っている言葉・シーンを教えてください。また、そのシーンを描写する際に特に気をつけたポイントはありますか?

 そのようにいっていただけて、とてもうれしいです。全体的にお話としては地味で、ごくごく個人的な気持ちを描いたものだったので、「そもそも言いたいことがちゃんと言葉にできているのだろうか?」とかなり試行錯誤しました。特別どのシーンが、ということはないのですが、しいていえばせっかく「マンガ」なので絵が文字を、文字が絵を邪魔しないようにと気を付けたつもりです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 ありがたいことに商業連載のお話をいただきまして、現在はその準備に追われており、なかなかSNSで楽しんでいただける新作が描けていないのが実情です。ですが、日々感じたことなどは今後もゆっくりでも作品に変換していきたいと思っているので、気長にぼんやーりと見守っていただければと存じます。

(マグミクス編集部)

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