『ドラゴンボール』の陰の功労者3選「こいつらがいないと負けてた?」
直接戦闘せずに世界の救世主になった男も

最後に紹介するのは、多くの人々から「最強のチャンピオン」と呼ばれていた人気格闘家のミスター・サタンです。
彼は、悟空たちが参加しなくなった後の天下一武道会の優勝で、格闘技の世界チャンピオンです。とはいえミスター・サタンはいわゆる一般人で、同じ地球人のクリリンやヤムチャよりも遥かに弱いため、地球を脅かすような強者には到底歯がたちませんでした。
しかし彼の残した功績は、その実力以上に大きなものがあります。セル編では、セルにやられて首だけになった人造人間16号の願いを聞き入れ、いまだ力を出しきれない悟飯のもとに16号を届けます。その結果、悟飯は覚醒してセルを圧倒しました。
またブウ編でサタンは、なぜか魔人ブウに気に入られ、人殺しは良くないと諭すと、ブウはサタンの言葉を聞き入れます。さらに悟空が邪悪なブウと戦っている時、世界の人々は悟空の元気玉づくりに協力的ではありませんでしたが、知名度抜群のサタンがひと声かけると一気に態度が変わり、必要な気が集まりました。
こうして完成した元気玉が邪悪なブウを消し去り、地球に平和が訪れますが、サタンの助力がなければ成し遂げられなかったかもしれません。
このとき悟空も「おめえはホントに世界の…救世主かもな!!!!」と、サタンを称賛していました。
どのキャラクターも物語の主役ではありませんが、地味に大きな功績を残した名バイプレーヤーたちです。『ドラゴンボール』を読み返した際には、彼らのような活躍に着目してみるのも面白いかもしれません。
(マグミクス編集部)