ガンダム以前、連邦はMS無しでどう戦うつもりだった? まさかのミノフスキー粒子ガン無視?
アニメ『機動戦士ガンダム』は人型兵器モビルスーツが主役ですが、その近距離戦闘を成立させているのは、レーダーを無力化するミノフスキー粒子です。モビルスーツを軽視していた地球連邦軍は、ミノフスキー粒子下でどう戦うつもりだったのでしょうか。
ヒントは教育型コンピューター

人型兵器モビルスーツ(以下MS)同士が、近距離で白兵戦を行い、遠方から宇宙戦艦や宇宙巡洋艦が砲撃する。アニメ『機動戦士ガンダム』ではよく見られる戦闘光景です。
これは、レーダーを無力化して誘導兵器を使用不能にする「ミノフスキー粒子」により、宇宙艦艇の砲撃は当たらなくなり、宇宙戦闘機の誘導ミサイルも使えなくなったから、と説明されています。
このミノフスキー粒子は、宇宙世紀0040年ごろにミノフスキー博士が発見し、0045年にはサイド3(後のジオン公国)に「ミノフスキー物理学会」も設立されています。そして、宇宙世紀0070年にはミノフスキー効果は確証実験で証明されています。
ジオンと地球連邦の戦争を防ぐため、ミノフスキー博士が連邦に亡命したのは、宇宙世紀0072年です。連邦軍がジオンの軍事的脅威に備えて、マゼラン級戦艦やサラミス級巡洋艦、トラファルガー級空母などの整備に乗り出したのは宇宙世紀0070年代。艦隊用として宇宙戦闘機セイバーフィッシュを開発したのは、宇宙世紀0071年です。
ジオンのMSに、宇宙艦艇が次々に沈められる場面から「旧態依然の大艦巨砲主義」と称されることもある連邦の軍備ですが、一年戦争の開戦は軍備を整えた直後の0079年です。つまり連邦軍は「最新兵器を揃えた、最新の軍事思想」で戦って、ジオンに敗れたということです。
そこから類推するなら「連邦軍はミノフスキー粒子下でも、宇宙艦隊による有効な戦闘を行う戦術ドクトリンが存在したものの、それが機能せずに敗れた」ということになるはずです。
では、どんな戦術を想定していたのでしょうか。