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ファンも絶賛!「原作者」がしっかり関わって高評価を得たジャンプアニメ

マンガを原作としたアニメ作品は、原作との違いなども出て、評価が分かれがちです。しかしなかには原作者自らが関わり、ファンも納得の出来に仕上がった作品もありました。今回は原作者が監修して高評価を得た、「週刊少年ジャンプ」の人気マンガ原作のアニメを紹介します。

原作者オリジナルのストーリーが大好評!

原作者・尾田栄一郎先生が製作総指揮を務めた『ワンピースフィルム ストロングワールド』ポスタービジュアル (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)「2009 ワンピース」製作委員会
原作者・尾田栄一郎先生が製作総指揮を務めた『ワンピースフィルム ストロングワールド』ポスタービジュアル (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)「2009 ワンピース」製作委員会

 マンガを原作としたアニメは、元となった作品とのキャラやストーリーなどに違いが出ると、原作ファンから批判が集まることも少なくありません。しかし近年では原作者自らがアニメ制作に関わり、多くの層から好評を得た作品もありました。今回は「週刊少年ジャンプ」のマンガが原作のアニメで、原作者が関わって高評価だった作品を振り返ります。

 2009年に公開された劇場版アニメ『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』は、『ONE PIECE』原作者の尾田栄一郎先生が、初めて映画のストーリーに加え、製作総指揮を担当したことで話題となりました。同作では、かつて海賊王ゴールド・ロジャーと渡り合った、伝説の海賊「金色のシキ」が企む野望を阻止しようとするルフィたちの冒険が描かれています。

「東の海の危機」「メインキャラのナミが攫われる」などの緊迫感あるストーリー、本編の大物キャラとも大きく絡む強敵・シキとのバトルなどが話題を呼び、『STRONG WORLD』の興行収入は公開2日で10億円を突破、最終的には48億を超える大ヒットを記録しました。2022年のファン投票企画「この夏、みんなが観たい歴代ワンピ映画」でも、堂々の第1位を獲得しています。

『STRONG WORLD』のヒット以降、『THE LAST -NARUTOTHE MOVIE-』『劇場版 呪術廻戦 0』など原作者監修の劇場版アニメ作品が増えたことから、ネット上では「劇場版アニメのターニングポイントだと思ってる」「原作者監修でしっかり結果を出して、そういう映画が増えたのはファンとして非常にありがたい」などの声もありました。

 2020年に第1期が放送され、2023年7月からの第2期「懐玉・玉折」も話題を呼んでいるアニメ『呪術廻戦』も、原作者・芥見下々先生がシナリオや設定の監修をしています。前述の2021年公開の映画『劇場版 呪術廻戦 0』では、入場者特典の描き下ろしマンガなども担当しました。

 特に話題を呼んだのは、第1期次回予告の「アニメじゅじゅさんぽ」です。芥見先生が描き下ろしたネームをアニメ化したミニコーナーであり、「本編の暗い展開の箸休めとなる」「キャラの日常描写が面白い」と原作ファンからも好評でした。

 また、こちらも2023年7月から第2クール「-訣別譚-」が放送されているアニメ『BLEACH 千年血戦篇』も、原作者の久保帯人先生が総監修を務めています。

 人気マンガ『BLEACH』の最終章「千年血戦篇」をアニメ化した同作では、原作にはない「初代護廷十三隊の登場」や、「ラスボスのユーハバッハと前章の敵キャラ・藍染との会話」などが追加されるサプライズもありました。公式ホームページのシリーズ構成担当の平松正樹さんのインタビューによると、アニメ制作チームはアニメオリジナルの描写を増やす際に『BLEACH』らしさを損ねないよう、久保先生と頻繁にやり取りをして、原作の再現度を高めているようです。

 また第2クール『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』の先行上映会でも、メインキャラの石田雨竜の声を担当する杉山紀彰さんが「原作の久保先生が監修に入っていただいているおかげで(キャラのニュアンスや意味がわかり)完全度が高く、奥深い作品になっている」とコメントしていました。

 アニメ化において、作品の生みの親である原作者が関わっていると聞くと、やはりファンとしては安心するのではないでしょうか。原作者とアニメスタッフが互いをリスペクトし、良い作品が出る流れがこれからも続いてほしいものです。

(LUIS FIELD)

【画像】実写版も原作者がしっかり監修!自信満々の尾田先生のコメントと再現度高い麦わらの一味を見る(4枚)

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