子供を放置して不倫…歴代『ガンダム』のヤバい母親たち プロスペラはマシなほう?
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の黒幕ともいうべきプロスペラに対して、ファンから「親として問題がありすぎる」という声があがりました。とはいえ、そもそも歴代ガンダムの主人公の母は問題を抱えていることが多く、シリーズ内では慣例ともいえる要素です。今回は歴代ガンダムの問題アリな母親たちとプロスペラを比較します。
子供への愛はある? ない?

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のセカンドシーズンで、主人公スレッタの母親プロスぺラは、データストームでしか生きられなくなった娘・エリクトの居場所を作るという自分の目的のためにスレッタを利用していたことが発覚しました。
視聴者からは「母親として問題がある」と話題になりましたが、「ガンダム」シリーズにはプロスペラにも負けず劣らず問題を抱えた母親が多数登場します。本記事では、歴代ガンダムの問題を抱えた母親たちとプロスペラを比較します。
まず取り上げるのは初代ガンダムの主人公アムロの母であるカマリア・レイです。カマリアは「宇宙には馴染めない」という理由から、アムロとその父・テムとは別居することを選びます。
『機動戦士ガンダム』13話にてアムロと久々に再会したカマリアですが、別れのシーンで彼女の後ろに小型トラックを止めている男性が存在しています。後に富野由悠季監督が明かしたところによると、この男はカマリアの愛人だと言うのです。
さらにアムロが敵対しているジオンの兵士を撃つのを見ると「お前をこんな風に育てた覚えはない」と叱る無理解ぶりを見せます。
寮生活で離れて暮らす娘に定期的に電話をするプロスペラと、息子の傍にいてやろうとも連絡を取ろうともしなかったのに「そんな子に育てた覚えはない」というカマリア。両者を比べると、たとえ利用する目的であったとしても、親の務めを果たしていたのはプロスペラという見方もできそうです。
『機動戦士Zガンダム』の主人公・カミーユの母親であるヒルダ・ビダンとは、ガンダムの製作に携わる技術者という点がプロスぺラと共通しています。
ヒルダは仕事にのめり込むあまり家庭を二の次に考えており、旦那の不倫は見て見ぬふりをしていたことが語られています。またカミーユの「親をやってほしかった」という発言からも、あまり親らしいことをしてあげられていなかったのではないかと推測できます。
「ガンダム」シリーズの科学者の親は、探求に夢中になるあまり家庭を後回しにしてしまうという問題を抱えていることが多いです。プロスペラも自分の目的が第一で、そのためにスレッタを利用していたあたり同じだと言えるでしょう。
しかし、本当の娘エリクトの居場所を作るという目的からも、家族愛は強いことが窺えます。そうした点はヒルダとは大きく違います。