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インバウンドが戻らぬ「穴場」出雲で輝く『シャーマンキング』イベント 若いファンと地元の熱意も【シャーマンキング30周年への情熱(77)】

『シャーマンキング』誕生25周年を記念し、2023年7月20日から島根県出雲市で開催中のイベント「メラ旅 in 神々の国出雲」の現地レポートをお届けします。驚いたのは、それほど混んでいなかったこと。外国人観光客がいないもの大きな理由でしょう。

夏休みの「穴場」となった出雲大社

出雲大社の正門前から続く「神門通り」の店舗。イベント期間中、各店舗で『シャーマンキング』コラボフードを実施している(筆者撮影)
出雲大社の正門前から続く「神門通り」の店舗。イベント期間中、各店舗で『シャーマンキング』コラボフードを実施している(筆者撮影)

 マンガ『SHAMAN KING』誕生25周年を記念し、2023年7月20日から島根県出雲市で観光イベント「メラ旅 in 神々の国出雲」が開催されています。筆者は開幕してすぐに現地を訪れてきました。

「メラ旅 in 神々の国出雲」とは、

・出雲大社の正門前から続く「神門通り」にある商店で行われている、コラボフードメニュー販売
・『SHAMAN KING』ゆかりの場所である、出雲文化伝承館、日御碕灯台などに設置されたスタンプラリー
・地域交流センター「ビッグハート出雲」での「TVアニメ『SHAMAN KING』メラ原画資料展」
・島根県立古代出雲歴史博物館でのグッズ販売

の総称で、8月31日まで行われる大規模イベントです。

 筆者が訪れたのは7月21日(金)から23日(日)までで、開催直後の週末でした。出雲市は7月初頭の豪雨で大きな被害を受けましたが、イベント関連の場所では目立った傷跡はなく、溶けるような酷暑となりました。

 さて、夏休みが始まったこともあり大混雑を覚悟していたのですが、行ってみるとそんなことはありません。一番驚いたのは外国人観光客がほとんど見られなかったことです。

 実は旅立つ直前、メディアの夏休み穴場情報に「出雲大社」が挙がっていました。それによると、外国からの直通航空チャーター便が再開していない、新幹線がないなどの理由でインバウンド需要が回復していない……つまり名所なのに混雑していないという話でした。

 確かにその通りで、数週間前に京都に行った時とはまったく状況が違い、目立ったのはシニアを中心とした国内ツアーの方々と若者です。そして若者のなかに、イベント目当ての人たちが多数含まれていたというのが実感でした。

 出雲縁結び空港からまず向かったのは神門通り、出雲大社の表参道です。胃袋に挑戦とばかりにコラボメニューの実施店を回っていきます。

 スタンプも忘れるわけにはいきませんので、頃合いを見て神門通りの各所、出雲大社前駅、古代出雲歴史博物館、日御碕灯台……などを回ります。博物館ではグッズもしっかり購入しました!

 特筆すべきは観光案内所「神門通りおもてなしステーション」内にある手作りの資料です。以前のイベント時に作られたものですが、クリアファイルにびっしりと原作ゆかりの地が細かく紹介されており、ファンは必見でしょう。 閲覧は無料ですが一冊しかなく、また撮影もできませんのでご注意を。

【画像】『シャーマンキング』キャラの夏服姿が大量! 出雲で出会えるコラボフードとグッズ(19枚)

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k