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さすがに実写版では再現できなかった? 『るろ剣』の「ビックリ人間」な敵

2023年7月6日よりTVアニメ放送が始まった『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の敵キャラのなかには鯨波、不二などの「ビックリ人間」がいます。『るろうに剣心』は5作品の実写化映画作られましたが、どうしても忠実に再現できなかった敵キャラがいました。

『るろうに剣心』ビックリ人間は実写化不可能?

実写版の鯨波兵庫が見られる『るろうに剣心 最終章 The Final 通常版』DVD(アミューズ)
実写版の鯨波兵庫が見られる『るろうに剣心 最終章 The Final 通常版』DVD(アミューズ)

 2023年7月6日よりTVアニメの放送が始まった『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、明治時代の日本が舞台で史実とのリンクも多い作品ですが、実際にはいるわけがない「ビックリ人間」としか言いようがないキャラも出てきました。『るろうに剣心』はこれまで5本の映画で実写化され、高い評価を受けていますが、さすがに忠実には再現できなかった敵キャラもいます。今回は、実写版で登場こそしたものの、「完全実写化」は困難だったキャラを何人か振り返ります。

 ひとり目は鯨波兵庫です。実写映画では『るろうに剣心 最終章 The Final』に登場する人物で、主人公・緋村剣心の命を狙う雪代縁一派のひとりです。「人斬り抜刀斎」時代の剣心に右腕を斬られ、代わりにアームストロング砲を装着しており、体躯も身長200cm・体重128kgと大巨漢でした。そんな鯨波を映画で演じたのは、阿部進之介さんです。

 阿部さんは徹底した肉体改造でなんと25kgも増量し、100kg近い身体を作り上げて撮影に挑みました。とはいえ、マンガの鯨波と比較すると、どうしても小柄です。徹底した役作りと熱演で、普段は2枚目の阿部さんが演じているとは気付かなかったファンも多かったようですが、さすがに原作通りの怪物じみたビジュアルとは遠くなりました。しかし、「実際にいたらあんな感じだと思う」「身体にアームストロング砲装着して、発射できるだけの説得力はある」と、ファンからは称賛も集まっています。

 ふたり目は映画『るろうに剣心 伝説の最期編』に登場する不二です。志々雄真実の精鋭部隊である「十本刀」のひとりで、身長は8.4m、体重は1280kgと、完全に人間離れしたサイズです。実写映画で演じたのは山口航太さんですが、いくら高身長の山口さん(184cm)でも再現できるわけもなく、原作とは大きく異なるキャラになり、出番も減りました。不二の改変に伴い、剣心の師匠である比古清十郎(演:福山雅治)とのバトルシーンもなくなってしまいましたが、これには「あれ実写化したらジャンル変わっちゃう」「マンガだからできる戦いだから、カットしたのは英断」との意見も出ています。

 3人目は不二同様、映画『るろうに剣心 伝説の最期編』に登場した、十本刀のひとりである刈羽蝙也です。こちらは鯨波や不二とは真逆で、身長155cmに体重は28kgと、かなり痩せこけた身体です。映画で演じた原勇弥さんは155cmと、蝙也と同身長で、風貌はとても似ていますが、さすがに蝙也のえぐれているかのようなくびれの再現や、上空からの攻撃の描写はできませんでした。

 4人目は映画『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』に登場した八ツ目無名異です。剣心の命を狙う敵・雪代縁一派のひとりで、映画で演じたのは成田瑛基さんでした。

 こちらは体躯は比較的普通ですが、ビジュアルや設定の再現が難しかったようです。実写では縫った跡のような頬とともに、顔がしっかり見えていますが、原作では素顔が見えず牙のような歯が特徴的です。また異常に長い腕や、上裸姿、カギ爪で地中を掘り進む能力も、さすがに再現はされませんでした。

『るろうに剣心』原作者の和月伸宏先生は、アメリカン・コミックスのファンとして知られており、その趣味がキャラクターデザインにも数多く取り入れられています。単行本の「登場人物製作秘話」で、元ネタのキャラが明かされている場合も多いです(例えば、鯨波のモデルは『X-MEN』のアポカリプス)。その他、不二は「『風の谷のナウシカ』の巨神兵」「北欧民話の『霜の巨人』」「エヴァンゲリオン初号機」などの要素が合わさったキャラで、和月先生も「一か八か」で出してみたと語るほどのリアリティは度外視した敵でした。

 ネット上では、「普通なら丸ごとカットのところをよく登場させたと思う」「十本刀なんて五本くらいに減らされると思ってたら、一応全員出てきた」「不二が再現不可能なのは仕方ない」「八ツ目無名異なんてまんまヴェノムだから、再現したら逆にまずい」「原作をリスペクトしつつも、現実的な世界にうまく落とし込んでる」などの意見も上がっていました。

(マグミクス編集部)

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