【漫画】海外のバス乗車でモタついてたら現れたコワモテ紳士に「素晴らしい」の声続出
海外のバスに乗ろうとしてモタついていた時に出会った男性の話を描いたマンガが話題に。ヨーロッパの田舎町で路線バスに乗ろうとした作者は、支払いにICカードが必要なことを知らず、乗車口で慌ててしまいます。そこにコワモテの男性が現れて……?
海外に行くと毎回感じる「先人への感謝」

海外のバスに乗ろうとしてモタついていた時に出会ったコワモテ男性の話を描いたマンガがTwitterで話題になっています。ヨーロッパの田舎町で、小銭をしっかり用意して地元の路線バスに乗ろうとした作者でしたが、乗車口でICカードしか受け付けてくれず慌てます。さらに、コワモテの男性が目の前に現れて震え上がった作者でしたが……。
マンガの読者からは、「素晴らしい人」「とても幸せな気持ちになりました」「私も日本で困ってる外国人がいたら助けてあげたい」「これも先人たちのおかげ」などの声があがっています。また、「私もアメリカでほぼ同じ経験をしました」「この前香港に行った時に同じようなことありました」など、同様の体験談も寄せられています。
このマンガを描いたのは、漫画家の五箇野人さん(@gokayajin)。小学館「ゲッサン」で『世界歩いてるとドープな人にカラまれる』を、小学館のWebマンガサイト「サンデーうぇぶり」で『#世界#映え殺し#ツアーズ』を連載されています。今回のマンガについて、五箇野人さんさんに聞きました。
ーー現在、ふたつの連載作品で活躍されていますが、もともと漫画家を目指していたのでしょうか?
子供の頃から漫画家になりたいという漠然とした夢があり、本格的に描き始めたのは大学生の時です。サラリーマンになっても独学で描いては賞への応募を繰り返していましたが、そこから小さい賞をいただいいたのをキッカケに脱サラ・上京して、結果的に「ゲッサン」編集部さんに拾っていただきました。
ーー海外旅行の実体験をもとにした作風は、どのようにして出来上がったのでしょうか?
もともとはオリジナルのギャグ漫画を描いていたのですが上手くいかず、自分で考えられないなら足を使ってネタを拾いに行こうと思い、現在のスタイルになりました。
はじめは国内ネタで描いていたのですが、担当さんと打ち合わせをして「海外版をやってみよう」ということになりました。とはいえ、それがきっかけでパスポートを取ったような海外初心者で、何とか自分を奮い立たせて1カ国目から500人くらいとカラむなどして経験を積んできました。
ーー今回のマンガも、海外で実際に体験されたお話でしょうか?
実際にトルコで体験した話です。連載に入らなかった小話みたいなものを1〜2ページに描いてTwitterに投稿しています。見た人が少しでも面白がってくれたらいいなという思いと、多くの人に連載作品を知っていただくキッカケになればとの思いから、投稿を始めました。

ーー単に「海外で現地の人に優しくされた」だけでなく、目に入ってきた男性のスマホにも驚かされるエピソードです。作画や構成で工夫されたところはありますか?
実際に感じた「緊張と緩和」が伝われば……というくらいです。あとは、毎回こういう優しい現地の方に助けてもらって心に沁みていますので、それがお伝えできればと。
ーーマンガについて、たくさんの感想が寄せられています。特に嬉しかった感想は?
似た経験をされている方が多いのは、純粋に嬉しいというかほっこり癒されました。印象に残ったのは「先人に感謝」という内容のコメントです。これは自分も本当にどの国でも毎回思います。「日本人」は本当にリスペクトされていて、この文化や国民性を作ってこられた先輩方のおかげだなと思います。
ーー連載中の『世界歩いてるとドープな人にカラまれる』でも、現地で出会った個性的すぎる人びとを題材に、人の温かさを描かれています。
毎回旅が終わって大きく感じることは「感謝」です。本当にいろんな方に助けてもらっています。自分はコメディが好きなので、「この現地の人、個性的で面白い人だな」と思っていただければ一番嬉しいですが、「めちゃくちゃあったかいな」と思っていただけるならそれも嬉しいです。
ーーTwitterで発表されるマンガについては、今後どのように活動していきたいですか?
今まで通り、海外での実体験を旅日記として描ければと思っています。「イイ話」ではない「ネタ系」のものも描くと思いますが、いろんな面を楽しんでいただけたらと思います。
(マグミクス編集部)