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ガンダム「一年戦争」を生き残ったハヤト・コバヤシ 実直な性格が悲惨な死を招いた?

『機動戦士ガンダム』に登場しガンタンクのパイロットとして戦ったハヤト・コバヤシは、もともとは柔道を嗜む普通の少年でした。一年戦争を生き延びたハヤトは続編である『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』にも登場しましたが、『ZZ』で戦死を遂げてしまいました。

もとはごく普通の少年だった

一年戦争でハヤトが乗り込んだガンタンクを立体化した、「HGUC 1/144 RX-75 ガンタンク」(BANDAI SPIRITS)
一年戦争でハヤトが乗り込んだガンタンクを立体化した、「HGUC 1/144 RX-75 ガンタンク」(BANDAI SPIRITS)

『機動戦士ガンダム』に登場しガンタンクのパイロットとして戦ったハヤト・コバヤシは、一年戦争を生き残ったホワイトベースのクルーのなかで、のちの続編で死亡した数少ないキャラクターのひとりです。子供時代にホワイトベースに保護されていたカツの死が『機動戦士Zガンダム』で描かれたほか、アムロ・レイは生死不明という描かれ方だったので、ハヤトは元クルーのなかで確実に死亡が確認された唯一のキャラクターと言えるでしょう。

 そんなハヤトが初めて登場したのは第1話「ガンダム大地に立つ!!」で、アムロに避難を促しに来たフラゥ・ボウと出くわすシーンです。ハヤトはアムロのお向かいさんではありますが、このときの会話で軍の施設をつくるために住居を立ち退かされた過去があり、軍関係者を父に持つアムロのことをよく思っていないことが見て取れます。

 なお、このシーンでハヤトは母親らしき女性と行動をともにしていますが、その後は登場しないため、おそらくはジオン軍の攻撃に巻き込まれて死亡したようです。

 ホワイトベースに逃げ込んでからのハヤトは、なぜかガンタンクの砲手を務めることになります。ガンキャノンを任されたカイは大型特殊免許を保有しているという理由付けがされていましたが、ハヤトの場合は何の説明もないため、このときは貴重な存在だった若くて健康な男性だから選ばれたのだと思われます。

 3話「敵の補給艦を叩け!」ではカイとともにガンタンクに乗り込み、パプア級補給艦を撃沈して初戦果を挙げました。

 その後はリュウ・ホセイが操縦するガンタンクで砲手を務めて支援砲撃を担当、主にドップなどの通常兵器相手に撃墜を重ねており、数だけで言えばエースパイロットとして恥じることのない戦果を挙げています。

 第20話でアムロの処遇に不満を持ち、カイたちと共に脱走したことはありましたが、その後はあまり問題のある行動を取ることはなく、リュウの戦死後はガンタンクを単独で操縦し、ホワイトベースを守り戦い続けました。

 ソロモンでの戦いが描かれた第35話「ソロモン攻略戦」では負傷後退を余儀なくされ、このときホワイトベースの戦力は11%低下したと報告されています。ハヤトひとりで1割の戦力を担っていたのは、大きいのか少ないのか判断が分かれるところでしょう。

【画像】悲運! 実直なハヤト・コバヤシが最後に搭乗したメカ(5枚)

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