あまりにも理不尽! 「変わり果てた最期」がトラウマな超不幸キャラたち
マンガには、悲惨な最期を迎えてしまうキャラクターが数多く登場します。何度思い出しても心が痛むシーンが思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。今回はそのなかでも、変わり果てた姿となってしまったキャラクターを紹介します。
変わり果てた姿との悲しい再会に心が痛む

マンガの登場人物の、「死亡シーン」にはショックを受けることも多いでしょう。今回はそんなショッキングな死亡シーンのなかでも、善良に生きていたのに異形の姿でトラウマ級の最期を迎えてしまったキャラたちを紹介します。
●『HUNTER×HUNTER』カイト
『HUNTER×HUNTER』に登場するカイトは、主人公であるゴン=フリークスの命の恩人であり、ハンターになるきっかけを与えた人物です。ハンターとしての確かな実力も持ち、ゴンに慕われていました。
そんなカイトは「キメラアント編」で、第一級隔離指定種に認定されている生物「キメラ=アント」に関して潜入捜査をしていた際、王直属護衛のひとりであるネフェルピトーに遭遇します。カイトはゴンとキルアを逃がしたものの、ピトーの圧倒的な強さの前に敗れ、首を切断されて絶命していました。
しかし、カイトの強さはピトーにとって貴重だったようで、ピトーが「もう一度戦いたい」と思ったことによって、念能力「玩具修理者」が生まれ、身体を改造されます。そして、カイトの亡骸は、つぎはぎの傀儡になった状態で、ゴンと悲しい再会を果たすことになってしまいました。ネットでは「悲惨すぎる」「衝撃が大きかった」と、当時衝撃を受けたファンの声が多いです。その後、カイトは転生して、メルエムの双子の妹と思われる子供に生まれ変わっており、「カイトちゃん」と呼ばれています。
●『鋼の錬金術師』ニーナ・タッカー
『鋼の錬金術師』に登場するニーナ・タッカーは、主人公のエドワード・エルリック(通称・エド)が生体錬成を学ぶために訪れた、国家錬金術師であるショウ・タッカーのひとり娘です。ニーナはエドたちになつき、愛犬のアレキサンダーとともに遊んでいました。母親がおらず、父親が忙しくて寂しさを感じながらも明るくふるまう、かわいらしい少女です。
そんなニーナは、国家錬金術師の資格更新がせまり切羽詰まるショウにより、「人語を理解する合成獣(キメラ)」として、アレキサンダーとともに、原型のない無惨な姿に錬成されてしまいます。合成獣がニーナであり、過去にショウが作った合成獣もニーナの母であると察したエドに対して、ショウが放った「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフは、同作を読んでいない人でも知っているほどの有名なセリフとなりました。
その後、ニーナはショウとともに、国家錬金術師を狙う連続殺人犯・スカーに殺害されてしまいます。登場は短く、ショッキングな最期を迎えてしまいますが、ニーナの事件は後のエドとその弟アルフォンス・エルリックの錬金術師としての行動に、大きな影響を与えました。
●『呪術廻戦』吉野順平
『呪術廻戦』に登場した吉野順平は、通っている高校でいじめに遭いながらも、強い意志と優しい心を持つ少年です。順平は学校をサボって行った映画館で、偶然にも普段彼をいじめている学生と遭遇しました。嫌な気持ちになっていた順平でしたが、呪霊のなかでも最上位である「特急呪霊」の真人がいじめている学生たちを奇妙な方法で殺害する現場を目撃します。そして順平は真人に接触し、いじめっ子たちへの復讐のために呪術を教わるようになりました。
その後、順平は主人公の虎杖悠仁と出会い、彼と打ち解けることで復讐を思いとどまったものの、真人の策略により彼の母親が呪霊により殺害されてしまいます。そして、真人に嘘を吹き込まれて、母親のかたきは自分をいじめていた不良メンバーだと思ってしまった順平は、学校で復讐を決行するのです。
それを止めに入った虎杖の必死な説得によって順平は改心しようとしますが、突如現れた真人の術式「無為転変」で、異形の改造人間にされてその後死んでしまうのでした。
涙を流しながら死んでいくその姿は、これから仲間になれると思っていた虎杖の心を痛めつけます。アニメのOP映像のなかには順平が虎杖を含む呪術高専のメンバーに溶け込んでいるカットも描かれており、ネットでは「OPのようになってほしかった」「悲しい。幸せになってほしかった」などの声が相次ぎました。
(LUIS FIELD)