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青春の無駄遣い描く『恋に無駄口』 食パンくわえてぶつかると「恋に落ちる」のか?

アニメ化・実写映画化されたマンガ『覆面系ノイズ』の著者・福山リョウコの新連載、『恋に無駄口』。恋愛に興味のないイケメンおバカ男子高校生が、4人組で繰り広げる「青春無駄遣いラブコメ」です。イケメンなのにどこか残念な男子高校生達のおバカな日常に、意外な形で恋愛要素がからんでくる同作品。以下でその楽しみどころをご紹介します。

約1秒で恋に衝突?「無駄部」でイケメンも青春も無駄遣い

福山リョウコ最新作『恋に無駄口』の連載が始まった、「花とゆめ」2019年19号(白泉社)
福山リョウコ最新作『恋に無駄口』の連載が始まった、「花とゆめ」2019年19号(白泉社)

『恋に無駄口』は、2019年9月5日(木)発売の『花とゆめ』19号からスタートした新連載の少女漫画です。著者はアニメ化・映画化された少女漫画『覆面系ノイズ』を描いた、福山リョウコ氏。おバカなイケメン男子高校生4人が「無駄部」で青春を無駄遣いしながらも、恋に出会っていく同作品。一体どんな見どころがあるのでしょうか。

 主人公は、「顔は良いのに無駄口叩いて無駄な部活をやっている」男子高校生4人。その部活とは、「無形文化遺産代行保存部」略して「無駄部」。「人は夕日に向かってどこまで走れるか」「初恋はどんな味がするのか」といったテーマを全力で検証してSNSにアップする日々で、イケメンなのに学校の女子たちからは白い目で見られています。

 なかでも無駄部のひとり、仁科(にしな)は「無駄口叩いて馬鹿やってる方が絶対いい」と恋愛には興味なし。しかし、少女漫画の「食パンをくわえて角でぶつかると恋に落ちる」シチュエーションを無駄部で検証することになり、ふと昔の彼女に嫌なフラれ方をしたことを思い出します。本当は買い出し役だった仁科ですが、「新しい恋ができるのかな」と食パンをくわえて走ってみると、とある女子にぶつかって――?

「食パンをくわえてぶつかると恋に落ちる」の男女逆パターンはありそうでなかった展開で、見ていてどうなるのかワクワクします。仁科にとっては真剣なシーンなのですが、そのシチュエーションを考えると思わずくすっと笑ってしまうのも、「無駄部」の面白さと言えるでしょう。ほかにも、「人は夕日に向かってどこまで走れるか」「初恋はどんな味がするのか」など数々の無駄な検証を行っており、今後どんな検証をしてくれるのかにも注目です。

 2話では、無駄部のメンバー葵(あおい)の巨乳幼馴染・芽李(めり)が登場します。10年前から葵を慕う芽李の気持ちに、鈍感すぎて気付かない葵。美人でスタイルも良い芽李は、実はいじめられています。超鈍感な葵を振り向かせるため、昔褒められた「かっこいい自分」でいるよう頑張る芽李ですが、葵はそれにいつ気付くのでしょうか?

 女子たちから白い目で見られつつも「無駄なこと」を全力で楽しむ無駄部のメンバー。「学生時代ってこんなバカなことしたな……」と、どこか懐かしい気持ちになる方も多いのではないでしょうか。また、他の無駄部メンバーの恋愛についても、今後明かされるのか注目です。気楽に読めて、しっかり恋愛要素もある同作品。「イケメンの無駄遣い」ストーリーをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

(新美友那)

【画像】片思いが錯綜する福山リョウコワールド、『覆面系ノイズ』(6枚)

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