「そんなのズル?」『ドラクエ』の有能すぎる「呪われた装備」3選
『ドラゴンクエスト』シリーズには多種多様な装備品が登場します。それぞれ性能が異なり、特別な使用効果がついたものや、なかには呪われた装備品も……。今回は、歴代作品においてインパクトのあった「呪いの装備品」について紹介します。
プレイヤーを虜にした「呪いの装備」とは?
『ドラゴンクエスト』シリーズにはバラエティに富んだ装備品が存在し、単に性能が異なるだけでなく、特別な使用効果がついたものも登場します。
そんななかで、とりわけ注目されがちなのが「呪われた装備品」です。まずは『ドラクエ』シリーズの「呪いの装備」の概要から簡単におさらいします。
呪われたアイテムを身につけると、おどろおどろしい効果音が鳴り、装備中はさまざまなマイナスの効果をもたらします。ただし呪われた装備品は、純粋な性能面では優れたものが多いのも特徴でした。
そこで「呪い」という大きなデメリットがありながら、多くのプレイヤーを魅了したインパクトあふれる呪いの装備をご紹介します。
最初に紹介するのは、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』に登場した「みなごろしのけん(皆殺しの剣)」です。攻撃力120というトップレベルの性能を誇る代わりに、装備すると守備力が0になってしまうという呪いの効果が発生します。
高い攻撃力を得るのと同時に大きすぎる代償が存在する武器で、これを冒険で活用するには相当なリスクがともないます。
しかし、それはあくまで「みなごろしのけん」を装備した場合の話です。「みなごろしのけん」には、道具として使うと「ルカナン」の呪文と同等の、敵の守備力を下げる効果が発動します。
装備せず、道具として持ち歩くだけなら呪いの効果は関係ないので、「みなごろしのけん」は物語の終盤に至るまで重宝しました。
ちなみにリメイク版『ドラクエ4』で仲間になるピサロには呪いが効かないため、「みなごろしのけん」も純粋に強力な装備として活用することができます。
続いて紹介したいのが、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に登場した「はんにゃのめん(般若の面)」です。
この呪いの防具を身につけると守備力が桁外れに上がる代わりに、常時混乱状態になってしまうというデメリットがあります。
「混乱」したキャラクターは戦闘中に好き勝手に行動し、仲間のキャラを攻撃することもあるので非常にやっかいです。普通に考えたら、使い物にならない装備でした。
しかし『ドラクエ3』では、混乱状態でも自分自身の体は攻撃しない仕様のため、ひとり旅をするのであれば事実上スーパーアイテムと化します。
たとえば「勇者ひとりでゾーマに挑む」といった縛りプレイをする際も、「はんにゃのめん」の高い守備力は輝くことでしょう。
ただし、混乱状態では道具や呪文を使用できず、ファミコン版は扉も開けられないので、状況によっては進行不可能になります。そのため装備するタイミングには注意が必要でした。