【漫画】結婚して苗字が変わった女性 もとの名前がなくなる寂しさのなか、気づいた事実に「わかる」
結婚し苗字が立花から田中に変わった梨津さん。新しい生活にも徐々に慣れ始めてきたのですが、自分という存在が少しずつ「田中」に移り変わっていくことに寂しさを覚えて…。作者の大場玲耶さんにお話を聞きました。
もとの名前がなくなったことの「寂しさ」
「結構簡単に慣れるものなんだな……」
自宅のポストに届く自分宛の手紙を眺める主人公の女性。彼女は、結婚して苗字が立花から田中に変わったばかりです。登録内容を変えるために、銀行に行くのでしたが……。
大場玲耶さん(@ohba08)による創作マンガ『苗字が変わることが寂しい話』がTwitter上で公開されました。いいね数は7,400を超えており、読者からは「私も愛着があったので少し戸惑いました」「昔からの友達との変わらない関係性に救われた」「両方とも好きになれるといいね!」などの声があがっています。
作者の大場玲耶さんにお話を聞きました。
ーー『苗字が変わることが寂しい話』のエピソードが生まれたきっかけは何ですか?
当時周りで結婚する人が増えてきて、いろいろ話を聞いていて「自分だったらきっとこう考える」と思ったことがきっかけです。
ーー女性が葛藤する姿がとても印象的でした。この作品を描くうえで気を付けた点や工夫した点はありますか?
モノローグで進むマンガなので、言葉のひとつひとつに感情と素直さを込め、直感的な感じを持たせました。あと、表情で伝わるといいなと思って力を入れました。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について教えて下さい。
「共感した」と言っていただけるのがやっぱり一番うれしいですね。
ーー主人公の女性は「立花梨津」という名前を大切にしていてとても素敵ですね。大場玲耶さんはご自身の苗字やご両親につけてもらったお名前などに愛着はありますか?
苗字と名前、どちらもとても愛着があります。「苗字が変わるのは嫌」という気持ちが自分になければ、このマンガは生まれなかったと思います。
ーー今作は、結婚というライフステージの変化が描かれていますが、大場玲耶さんが経験した大きなライフステージの変化で印象残っているものがあれば教えて下さい。
いくつかありますが、自分の人生に一番大きな変化・影響を与えたのは両親の離婚だと思います。当時小学4年生だったのですが、周りの環境に影響を受けやすい時期だったのか、この頃からガラリと性格が変わりました。
5年生に上がったとき、クラス替えがあったことも重なっていると思いますが、この頃の変化は大きかったですね。思えばこの頃一度「苗字が変わるかもしれない」経験をしたので、今も強烈に「苗字が変わるのは嫌」という感情が私のなかに残っているのかもしれませんね。
●大場玲耶さん 過去のインタビュー
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(マグミクス編集部)