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クラウドら人気キャラを輩出、1997年発売の『FF7』がRPGに与えた影響とは?

1997年発売のRPG『ファイナルファンタジーVII』(FF VII)を新たな物語とゲームシステムでリメイクする『ファイナルファンタジーVII リメイク』の発売(2020年4月10日発売予定)まで約5か月となり、ファンの期待はますます高まっています。FFシリーズの代表格と見られることもある『FF VII』の魅力と、のちのRPGに与えた影響とは、何だったのでしょうか。

数々の新技術で「FF」シリーズの新たな幕開けを担った作品

『ファイナルファンタジーVII リメイク』のロゴ
『ファイナルファンタジーVII リメイク』のロゴ

 2019年9月12日(木)より4日間にわたって開催された「東京ゲームショウ2019」では、多くのブースに「写真映え」を意識したフォトスポットが設けられていました。

 そのなかでも特に脳裏に焼きついているのは、巨大なバスターソードを構えて写真撮影に励む人びとの光景。そう、スクウェア・エニックスブースで大きな存在感を放っていた、『ファイナルファンタジーVII リメイク』(2020年3月3日発売予定※4月10日に発売延期が告知された)のコーナーです。試遊台にできた長蛇の列を目の当たりにし、改めて「絶大な人気を誇るコンテンツだ」と認識しました。

 そもそも『ファイナルファンタジーVII』(以下、FF VII)とは、1997年1月31日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたRPGです。2019年までに『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』や『ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII』といった派生タイトルもリリースされており、シリーズの代表格タイトルに挙げられることも少なくありません。

 しかし、発売当時、多くのゲームユーザーが同作を一から十まで全てを歓迎していたかと言えば、少し違うような気もします。なぜなら、スーパーファミコンからプレイステーションへとハードが変わっただけでなく、3DCGで描画されたグラフィックにスチームパンクさが一層際立った世界観など、作品の根幹を成す部分が様変わりしたからです。

 何せ『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズはそれまで、ファミリーコンピュータ時代からビジュアルの大部分がドット絵で表現されてきたシリーズ。ところが『FFVII』でCGグラフィックになったことで、平面的だった世界が立体に生まれ変わったのです。この光景は視覚だけでなく、目には見えない心象にも多大な影響を及ぼしたと考えられます。

 とはいえ、全体的に見れば、物語への没入感を促すプリレンダムービーの採用や、敵味方問わないキャラクターモデルの3D化など、数々の新技術でシリーズの新たな幕開けを担ったのは紛れもない事実でしょう。結果的に、『FF VII』は従来のシリーズファンや新規ユーザーを含め、世界中の人びとから一定以上の評価を獲得しています。

【画像】圧倒的なグラフィックも話題! 2020年発売『FF VII リメイク』の登場人物たち(6枚)

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