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いちユーザーが体感した、90年代「ゲームハード戦争」 流れを変えた2本のソフトとは

『バーチャファイター2』でサターンが善戦するも……

セガサターンの普及を支えた、当時の人気ソフト『バーチャファイター2』(画像はプレイステーション2向けに発売された、「SEGA AGES 2500 シリーズ Vol. 16 バーチャファイター2」)
セガサターンの普及を支えた、当時の人気ソフト『バーチャファイター2』(画像はプレイステーション2向けに発売された、「SEGA AGES 2500 シリーズ Vol. 16 バーチャファイター2」)

 セガサターンとプレイステーションは、値下げを繰り返すとともにソフトを次々と市場に投入し、激しいシェア争いを繰り広げました。

 先に100万台を売り上げたのは、実はセガサターンでした。特に1995年12月1日に発売された『バーチャファイター2』は130万本を売り上げ、キラータイトルとしてハードの売り上げに大きく貢献しました。筆者もこの時期にサターンを購入し、『バーチャ2』や『ヴァンパイアハンター』などを友人の家で徹夜で楽しみました。今でも大切にしている思い出です。

 しかしながら1996年2月、激震が走ります。スクウェア(現:スクウェア・エニックス)がファイナルファンタジー最新作『ファイナルファンタジーVII』をプレイステーションで発売すると発表したのです。

 この時以来、ハード戦争の流れはプレイステーションに傾き始めます。さらに、3月に『バイオハザード』が発売されたことも追い風となりました。

 そして1997年1月、ついに発売された『ファイナルファンタジーVII』は本体とともに売れまくりました。

 しかしこの時、セガサターンには希望が残されていました。「ドラゴンクエスト」シリーズ最新作の発売ハードがまだ決まっていなかったのです。

“エニックスとスクウェアはライバルだから、ドラクエはサターンで出るだろう”

 筆者はひそかにこう考えていましたが、思い返してみれば笑い話に過ぎません。

 ドラクエ最新作がプレイステーションで発売されると発表された瞬間に、「ああ、終わったんだ」という強烈な空気が流れたことは忘れられません。

 その後もセガサターンは『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズや『サクラ対戦』シリーズ、『電脳戦機バーチャロン』などで気を吐き続けましたが、すでに流れを変えるだけの力は残っていませんでした。

 果たして、あのときドラクエの新作がセガサターンで発売されていたらどうなっていたのか……。筆者は今でも時々、その先の未来に想いを馳せています。

(ライター 早川清一朗)

【画像】今なお話題を生み続ける伝説のハード、セガサターンと初代PS(8枚)

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