出血ダメージのほうがでかい? 『ワンピース』サンジを救ったゼフの行為に疑問の声
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するゼフといえば、海上レストラン「バラティエ」を経営する料理長であり、サンジの恩人です。特に無人島で遭難したエピソードは、ふたりの関係性を語るうえで欠かせないでしょう。しかし、この無人島の出来事でゼフの「ある行動」に賛否の声があがっていました。
この行動は正しかったのか?
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場したゼフは、海上レストラン「バラティエ」を経営する料理長であり、サンジの料理と足技の師匠でもあります。かつてはクック海賊団の船長として「偉大なる航路(グランドライン)」を1年間航海のうえ、無傷で生還した人物です。
ふたりの出会いは、十数年前、ゼフ率いるクック海賊団がサンジがコック見習いとして乗っていた客船「オービット号」を襲撃したことがきっかけでした。その際に嵐に巻き込まれ、ゼフとサンジは植物も動物もいない、岩だらけの無人島に遭難します。
限られた食料しか持ち合わせていないなか、ゼフは宝の入った袋を「食料」と偽り、すべての食料をサンジに与えました。その一方で、食料をすべて譲ってしまったゼフは、自らの切断した右足を食べることで生き延びていたのです。
その後、真実を知ったサンジは自分の足を犠牲にしてまで命を救ってくれたゼフに恩返しをすることを決め、「バラティエ」で働くことになります。「バラティエ編」で描かれた、ゼフに土下座するサンジの姿は、世界中で愛されている名シーンです。
しかし、ネット上では「自らの足を切断して食べる」行為について、このときの行動が「最善」だったのか、さまざまな意見があがっていました。
ゼフの行動を「最善ではない」と考える読者からは「餓死するよりも出血死や感染症のリスクが高くないか?」「止血できなかったら失血死するよね」といった指摘がありました。また「痛みによる精神的苦痛が絶対にヤバイ」という声もあがっています。
ゼフの取った行動への危険性があげられる一方で、「止血さえできるなら食糧にはなる」「飢えで死ぬよりも出血死の危険のほうが低いでしょ」なとど、擁護する意見もあがっていました。
もともと、ゼフは蹴り技の名人として有名な海賊でした。「バラティエ」を襲ったクリーク海賊団提督のクリークが、ゼフについて「強靭な脚力は岩盤をも砕き、鋼鉄にすら足形を残すことができた」と語ったことからもどれほどの実力か、うかがえます。クリークの話が事実なら、無人島の岩を蹴り崩すことは可能かもしれません。
別の案を提案する読者からは、「赫足(あかあし)で岩を崩して、浅瀬を作れば魚が取れたんじゃないか」といった意見のほか、「服とかを解体して、釣り糸と釣り針を作ることはできなかったのかな」などの食料を確保する方法についてさまざまな意見があがっていました。
2023年8月31日(木)には、配信サイト「Netflix」にて実写版『ONE PIECE』が配信されます。すでに、ゼフのキャストや予告映像のリアルな「バラティエ」が公開されており、映像化は確実視されています。実写版では、サンジとゼフの名シーンがどのように描かれるのか、世界中のファンから期待の声もあがっています。
(マグミクス編集部)